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[[ファイル:EdWhiteFirstAmericanSpacewalker.1965.ws.jpg|thumb|200px|[[宇宙空間]]で作業を行う[[宇宙飛行士]]。]]
 
'''宇宙開発'''(うちゅうかいはつ、{{Lang-en-short|space exploration}})は、[[宇宙空間]]を[[人間]]の社会的な営みに役立てるため、あるいは人間の探求心を満たすために、宇宙に各種機器を送り出したり、さらには人間自身が宇宙に出て行くための活動全般をいう。
 
==宇宙開発の歴史==
{{see|宇宙開発競争|アメリカ合衆国の宇宙開発|ソビエト連邦の宇宙開発|中国の宇宙開発|日本の宇宙開発}}
 
[[ファイル:Fusée V2.jpg|thumb|180px|各国のロケットの祖となる[[V2ロケット]]。]]
 
人類が宇宙空間へ進出する宇宙開発の構想としては、[[19世紀]]にはSF作家の[[ジュール・ヴェルヌ]]の小説に描かれた[[月世界旅行|砲弾宇宙旅行]]などがあるが、実現化を目指した研究として、[[1903年]]には[[ロシア]]の[[コンスタンチン・ツィオルコフスキー]]が、液体燃料型多段式ロケットや[[人工衛星]]、惑星への殖民など宇宙開発の基礎技術を提言した。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では[[1926年]]に、[[ロバート・ゴダード]]による液体燃料ロケット打ち上げが成功している。[[ドイツ]]では、[[1923年]]に[[ヘルマン・オーベルト]]がロケット推進に関する実証的理論を提言し、[[1927年]]には財団法人として[[宇宙旅行協会|VfR(宇宙旅行協会)]]が設立される。
 
その後、[[世界恐慌]]などの影響で宇宙開発の研究は資金不足に陥る。宇宙旅行協会も[[1934年]]には散会するが、[[ドイツ]]では[[1929年]]に[[陸軍兵器局]]がロケット兵器の開発に着手し、協会にも所属していた[[ヴェルナー・フォン・ブラウン]]やオーベルトらが中心となり、[[1942年]]には[[液体燃料]]を使った[[ロケット兵器]]の開発に成功。[[第二次世界大戦]]においては'''[[V2ロケット]]'''などが実戦でも使用された。大戦におけるドイツの敗色が濃厚になると、フォン・ブラウンらロケット技術者はアメリカへ投降し、原子爆弾の開発でアメリカに遅れをとっていたソ連も科学者やロケットの実物や資料などを接収し、ドイツで培われたロケット技術は戦勝国へ引き継がれた。
 
[[ファイル:Sputnik asm.jpg|thumb|left|180px|世界初の人工衛星[[スプートニク1号]]。]]
 
第二次大戦後には、米ソ両国が[[冷戦]]状態になると、国家的プロジェクトとして弾道ミサイルや人工衛星など、軍事的利用が可能な技術の研究が競われる'''[[宇宙開発競争]]'''となる。人工衛星の実現による通信網の拡大は民間事業においても期待されており、アメリカは海軍主導の[[ヴァンガード計画]]に基づき[[1955年]]7月に、ソ連は8月にそれぞれ人工衛星の打ち上げを宣言。アメリカが技術的問題に直面しているなか、ソ連は[[1957年]]10月に人工衛星[[スプートニク1号]]、11月には犬を乗せた[[スプートニク2号]]に成功し、アメリカに対して技術的優位を見せ付ける。アメリカは12月にヴァンガード1号の打ち上げを実行するが失敗し、ソ連の衛星打ち上げの成功はアメリカの安全保障を脅かすと懸念され、[[スプートニク・ショック]]が走った。アメリカではヴァンガード計画を改め、[[1958年]]には[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]が設立され、1月にはジュノーI型の打ち上げに成功した。それから米ソは、世界初の成果を上げるために激しく争うことになる。
 
[[ファイル:Ap4-s67-50531.jpg|thumb|180px|月を目指す[[サターンV]]ロケット。]]
 
宇宙開発競争では、当初はソ連が大きくリードし、有人宇宙飛行や月・惑星への[[惑星探査機|探査機]]着陸など、世界初の偉業をことごとく独占した。しかし、有人月面着陸ではアメリカの[[アポロ計画]]が先行した。アポロ計画は巨額の資金が必要であり、政治家などから多くの反対を受けたが、世論の強い支持を得て計画は推進された。[[1969年]][[7月20日]]には[[アポロ11号]]が世界初の有人月面着陸に成功し、宇宙開発競争は頂点を迎えた。以後は[[米ソデタント]]、米ソ以外の宇宙開発参入、世論の注目の薄れなどから米ソ間の競争は緩やかになっていき、[[1975年]]の米ソ共同による[[アポロ・ソユーズテスト計画]]で終結を迎えた。
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==各国の宇宙開発機関==
{{main|宇宙機関の一覧}}
*[[アメリカ航空宇宙局]](NASA) (NASA)
*[[ロシア連邦宇宙局スコスモス]](Roscosmos (Roscosmos)
*[[宇宙航空研究開発機構]](JAXA) (JAXA)
*[[欧州宇宙機関]] (ESA)(ESA)
*[[中国国家航天局]](CNSA) (CNSA)
*[[インド宇宙研究機関]](ISRO) (ISRO)
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 参考文献 == <!-- {{Cite book}} --> <!-- {{Cite journal}} -->
{{節stub}}
 
== 関連項目 ==
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}}
 
== 外部リンク == <!-- {{Cite web}} -->
{{ウィキポータルリンク|宇宙開発}}
{{ウィキプロジェクトリンク|宇宙開発}}
{{Commonscat|Space exploration}}
{{Wikinewscat|宇宙}}
* [http://spaceflight.nasa.gov NASA Human Space Flight] - [[アメリカ航空宇宙局]] {{Ref-en}}
* [http://www.spaceref.com SpaceRef] - [http://www.spaceref.co.jp スペースレフ]
* [http://spaceflightspaceinfo.nasajaxa.govjp/ NASA Human Space Flight宇宙情報センター] - [[アメリカ宇宙航空宇宙局研究開発機構]]
* [http://www.nps.gov/history/NR/twhp/wwwlps/lessons/101space/101space.htm America's Space Program:Exploring a New Frontier] - [[アメリカ合衆国国立公園局]]
* [http://www.life.com/image/first/in-gallery/30222/the-21-greatest-space-photos-ever The 21 Greatest Space Photos Ever] - [[ライフ (雑誌)|ライフ]]
* [http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/cosmic_history.html 宇宙開発の歴史] - [[宇宙航空研究開発機構]] 宇宙情報センター
* [http://weblearningplaza.jst.go.jp/cgi-bin/user/top.pl?next=lesson_list&type=simple&field_code=44&course_code=726 宇宙システム] (技術者Web学習システム)
 
{{宇宙飛行}}