「井伊直虎」の版間の差分

『引佐町史 上巻』などでは、『[[井伊家伝記]]』を主な史料としてその生涯を叙述しているが、『井伊家伝記』は誤伝を含む地元の言い伝え等をもとにして叙述されており、史実とはいいがたい点が多い史料である。直虎の生涯についても、再検討が求められている。

井伊直親と許嫁であったという点は、直親が信州に逃れた[[天文]]13年（[[1544年]]）時点で、直親は10歳、直盛は19歳であり、この時その娘（直虎）は生まれていたとしても、出家しようという判断力のある年齢ではないため、史実ではなく創作されたものと考えられている<ref>野田浩子「『井伊家伝記』の史料的性格」(『彦根城博物館研究紀要』第26号、2015年)</ref>。