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[[解剖学]]的な見解では「出生時に男性型の[[生殖器]]([[陰茎]]などの[[男性器]])を有する」と判断された場合は、男性とみなす。但し、「胎児の段階を経て、徐々に発達した物である」との関係から、形成や状態に色々な個人差が生じる。
 
現代[[医学]]では、外性器だけでなく内性器にも注目しており、「[[陰嚢]]は、[[精子]]を生産して、種々の[[ホルモン]]を[[分泌]]する[[精巣]]や[[前立腺]]とも繋がっており、相応の機能を有する」などの条件が加わって判断される。
 
また[[思春期]](第二次性長期)をむかえると、[[視床下部]]の機能関係から性ホルモン分泌が増大する。それにより、次の身体的な発達が生じる。但し、「男女の特有性における平均的な観点」が基に成っており、『女性に近い体質を有する』などの個人差がある。
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* 筋骨が明確となる体形と成り、体力的にも平均的な男女で比較すると優位となる。
* 身体が全体的に毛深くなる傾向にあり、[[髭]]なども濃くなる。
このような生物学的性差は、[[染色体]]の型に由来する。解剖学的な意味での男性は、多くの場合[[性染色体]]としてXとYを1つずつ持つ。Y染色体上には未分化の生殖腺を精巣に変化させる[[SRY|コードを持った遺伝子]]があり、精巣から分泌された男性ホルモン([[テストステロン]])の分泌によりウォルフ管の発達を促進しまた、外性器の男性化も促進させる。一方で精巣のセルトリ細胞から分泌される抗ミュラー管ホルモンにより積極的に[[中腎傍管|ミュラー管]]の[[アポトーシス]]を起こし、男性の内性器は一通り分化し終える<ref>{{Cite book|和書|year=1992|edition=改訂新版|title=ホーム・メディカ 家庭医学大辞典 - 改訂新版|publisher=小学館|page=581|isbn=4-09-304502-X}}</ref>
 
様々な[[遺伝]]的または外要因により、厳密には当てはまらない例も存在する([[半陰陽]]参照のこと)。しかしながら、おおむね上記に当てはまれば通常その人は男性と見なされる。そのボーダーライン上の判定は非常に難しく多分に個別的であるが、染色体型はその判定に大きな役割を果たす。
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=== 男性と疾患 ===
男性特有の疾患として[[前立腺]]疾患、[[痛風]]がある。また、[[十二指腸]]潰瘍、尿路結石、急性[[膵炎]]、大腸ポリープが[[女性]]に比べて多く、[[心臓病]]、[[脳溢血]](およびそれによる脳血管痴呆)など[[循環器]]系の病気が多いのが特徴である。
 
貧困国を除けば、男性は[[平均寿命]]が女性に比べ短い。これは[[男性ホルモン]]が代謝を上げる作用を持ち、細胞の損傷が多くなること、免疫力を上げ血圧を下げる[[エストロゲン]]の分泌が少ないこと、体質の差により男性は女性と比べて内臓に脂肪のつく健康リスクの高い太り方をする傾向があることが生得的な原因として考えられている。ただしそれ以上に[[喫煙]]率が高いこと、[[過労死]]や[[自殺]]者が男性に多いこと、生命の危険を伴う仕事に従事する割合が女性と比べて多いことなどの環境や社会的な理由も考えられる。
 
=== 男性と生殖能力 ===
男性の自然生殖能力は、[[閉経]]に伴い排卵しなくなるため自然生殖能力を失う女性と比べて大幅に長い。80歳を超えての生殖も一応可能ではある。ただし、ヒトの男性の精子も加齢により劣化する。中高年男性の精子は、若い男性の精子に比較して[[デオキシリボ核酸|DNA]]の損傷が激しく、女性を妊娠させる能力等が低下することが近年の研究で明らかになっている。欧州での報告によると、被験者2,100人を対象とした研究で、45歳を超える男性の精子DNAの損傷は、それ以下の年齢グループに比較して有意に高く、30歳未満の男性との比較では2倍であった<ref>[http://www.eshre.eu/binarydata.aspx?type=doc&sessionId=hrrcsg45xu0ahm55xsz2yeig/PRECON_SYLL_2005.pdf European Society of Human Reproduction and Embryology]</ref>。さらに、米国の研究においても、DNAの損傷と染色体異常は男性の年齢と共に増加し、遺伝子の突然変異による[[小人症]](軟骨形成不全症)の発症率は、男性が1年歳をとるごとに2%ずつ増加することが報告されている。<ref>[http://www.llnl.gov/pao/news/news_releases/2006/NR-06-06-01.html 2006年米国国立ローレンス・リヴァモア研究所の研究発表]</ref>{{出典無効|date=2012-07-04|title=出典が出ていますが、そのページからはこの文章を立証する情報を読み取ることができません。}}
 
== 脚注・出典 ==