「基線 (海)」の版間の差分

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== 群島基線 ==
群島基線は、[[群島国]]にのみ認められた基線の引き方である<ref name="筒井76-77">[[#筒井(2002)|筒井(2002)]]、76-77頁。</ref>。国連海洋法条約によると、群島国とは全体が群島からなる国家のことで<ref name="筒井77">[[#筒井(2002)|筒井(2002)]]、77頁。</ref><ref name="山本378">[[#山本(2003)|山本(2003)]]、378頁。</ref>、群島の最も外側の島の点を結んだ直線の内側の水域の面積と陸地側の面積の比が1:1~{{~}}9:1の間でなければならない<ref name="筒井76-77"/>。そして最も外側の島の点を結んだ直線が群島国の群島基線であり、群島基線で囲まれた水域は[[群島水域]]となる<ref name="筒井76-77"/><ref name="杉原133">[[#杉原(2008)|杉原(2008)]]、133頁。</ref><ref name="小寺258">[[#小寺(2006)|小寺(2006)]]、258頁。</ref>。水域と陸地の面積の比の他に、国連海洋法条約は群島基線が群島の輪郭の一般的方向から外れてはならないことも条件としている<ref name="山本378"/>。群島の外側を結んだ直線であることから、これを直線基線とする場合もある<ref name="杉原133"/><ref name="小寺258"/>。こうした条件を満たす群島国として具体的には[[フィリピン]]、[[インドネシア]]、[[フィジー]]、[[バハマ]]、[[パプア・ニューギニア]]などが挙げられる<ref name="筒井77"/>。
 
== 出典 ==