「藤堂平助」の版間の差分

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=== 生存説 ===
[[日野市|多摩・日野]]の[[郷土史家]][[谷春雄]]の発表した藤堂の生存説<ref>谷春雄『歴史と旅』所収「油小路の藤堂平助」(秋田書店、1980年11月号)</ref>は以下のようなものである。
「藤堂が九死に一生を得て包囲網から脱出し、後に[[川村三郎]]と水道事業で大儲けした」とされる説が発表されたが、経緯や真相は不明である<ref>昭和55年「歴史と旅」11月号、谷春男著「油小路の藤堂平助」</ref>。
 
*藤堂は油小路の包囲網の脱出に成功し、九死に一生を得た(肩から背中にかけて長い刀傷が残っていたという)。その後名前を変え、元新選組隊士の[[川村三郎]](近藤芳助)と共に水道事業絡みの利権で大儲けし、明治期には[[横浜]]に住み、大正11~12年頃に没した。また、藤堂の息子は遺産を道楽で使い果たした挙句に音信不通になったとされる。
 
しかしながら、この説は'''自称子孫の談話のみで他史料による傍証が得られず、執筆者の谷自身でさえも懐疑的だったという点から信憑性に欠けるものだと言わざるを得ない。'''
 
== 人物 ==
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=== 小説 ===
*[[南原幹雄]]『新選組情婦伝』所収「血染め友禅 藤堂平助の女」 - 短編。離隊した藤堂を案じる幼馴染の女性に土方がとある依頼を持ちかける。
* 『新選組藤堂平助』([[秋山香乃]]著)
*[[早乙女貢]]『新選組銘々伝』所収「御落胤罷り通る」 - 短編。藤堂は貧しい座頭の夫婦に育てられた落胤という設定になっている。
<!--* 『歳三 往きてまた』([[秋山香乃]]著) - 『新選組藤堂平助』の続編>-->
*[[風巻紘一]]『ぐでん流剣士 新選組藤堂平助』 - 長編。新選組よりも御陵衛士側に心を寄せる藤堂が描かれた数少ない作品。
* 『短編集~藤堂平助という男~』(鋼雅暁著)
*[[火坂雅志]]『新選組魔道剣』所収「祇園の女」 - 短編。藤堂は安井金比羅宮で縁切り祈願をしていた芸妓と親密になるが、徐々に女の過剰な愛が負担になっていく。
* 『ぐでん流剣士 新選組藤堂平助』(風巻紘一著)
*[[秋山香乃]]『新選組藤堂平助』<ref>2000年に藤原青武名義で出版された『SAMURAI 裏切者』の加筆修正版。</ref> - 長編。藤堂と土方の鮮烈な出会いから油小路事件までの藤堂の半生が綿密に描かれる。
*[[秋山香乃]]『歳三 往きてまた』 - 長編。『新選組藤堂平助』の続編。主人公は土方にシフトしているが依然藤堂の存在感は強い。
*[[鋼雅暁]]『浅葱色の日常 』所収「守れない約束」 - 短編。新選組の気質に合わない隊士を助けようとする藤堂だが、悲しい結末が待っていた。
*[[松本匡代]]『独白新選組』所収「第十一章 慶応三年十一月」 - 短編。[[Twitter]]小説の書籍化。七条油小路で戦死した直後、魂となった藤堂が自身の亡骸を見ながらつぶやく異色作。
*歴史時代作家クラブ『新選組出陣』所収[[秋山香乃]]「誠の旗の下で」 - 短編。初志を貫くために新選組を去る藤堂の心境や、永倉、土方ら友への思いを描く。
*[[天野純希]]『戊辰繚乱』 - 長編。主人公の[[山浦鉄四郎]]の親友ポジションとして藤堂が数多く登場する。
 
=== 漫画 ===
*[[山村竜也]]、[[蜷川ヤエコ]]『[[新選組刃義抄 アサギ]]』 - 沖田、藤堂、斎藤の同世代3人組の視点から新選組の青春を描いている。
 
=== アニメ ===
*[[オトメイト]] 『[[薄桜鬼|薄桜鬼シリーズ]]』
 
=== 舞台 ===
*[[薄桜鬼#.E3.83.9F.E3.83.A5.E3.83.BC.E3.82.B8.E3.82.AB.E3.83.AB|ミュージカル『薄桜鬼』~藤堂平助篇~]]
 
 
 
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=== 書籍 ===
* [[流泉小史]]『新選組剣豪秘話』(新人物往来社、1973年)
*[[市居浩一]]『高台寺党の人びと』(小島資料館、1977年、のちに新人物往来社編『新選組・高台寺党』、新人物往来社、2004年に再録)
* [[松浦玲山村竜也]]『新選組剣客伝(岩波新書所収「先駆の剣 藤堂平助」(PHP研究所、1998年 PHP文庫20032002年)
* 永倉人物往来社編[[浪士文久報国記事]]新選組銘々伝(所収「第1巻 藤堂平助」(新人物文庫往来社20132003年)
*[[松浦玲]]『新選組』(岩波新書、2003年)
* 緋鳳『藤堂平助とは何者か―落胤と呼ばれた男』(中央公論事業出版、2014年)
*[[菊地明]]、[[伊東成郎]]、[[結喜しはや]]『土方歳三と新選組10人の組長』所収「八番組長 藤堂平助」(新人物文庫、2012年)
*[[永倉新八]]『[[浪士文久報国記事]]』(新人物文庫、2013年)
* [[緋鳳]]『藤堂平助とは何者か―落胤と呼ばれた男』(中央公論事業出版、2014年)