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{{OtherusesOtheruseslist|'''この記事では原作'''|アニメ化作品|うる星やつら (アニメ)}}
{{Infobox animanga/Header
| タイトル = うる星やつら
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! colspan="2" style="text-align: center; background-color: #ccf;"|'''[[うる星やつら (アニメ)|アニメ]]''' 
{{Infobox animanga/Other
|タイトル= アニメシリーズ一覧
|コンテンツ=
* TVシリーズ
* 劇場版
** [[うる星やつら オンリー・ユー|オンリー・ユー]]
** [[うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー|ビューティフル・ドリーマー]]
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** [[うる星やつら 完結篇|完結篇]]
** [[うる星やつら いつだってマイ・ダーリン|いつだってマイ・ダーリン]]
* OVA
** 了子の9月のお茶会
** アイム THE 終ちゃん
** 夢の仕掛人、因幡くん登場!
** 怒れシャーベット
** 渚のフィアンセ
** 電気仕掛けの御庭番
** 月に吠える
** ヤギさんとチーズ
** ハートをつかめ
** 乙女ばしかの恐怖
** 霊魂とデート
** ザ・障害物水泳大会
}}
|}
{{Infobox animanga/Footer}}
{{漫画}}
 
'''うる星やつら'''(うるせいやつら)は、[[高橋留美子]]の[[漫画]]。第26回(1980年度)[[小学館漫画賞]]少年少女部門受賞作。「うる星」とも<ref>めぞん一刻文庫版第1巻巻末あとがき</ref>。本項では原作である漫画作品と、これに関連する作品全般について述べる。
 
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高橋留美子の初期代表作で、後年に本作と『[[めぞん一刻]]』を(自身の)20代の漫画で自分の青春と語っている。
 
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{|__TOC__
|}
 
{|__TOC__{{-}}
== 作品解説 ==
=== 短期集中連載から週刊連載へ ===
[[1978年]]に短期集中連載作品として『[[少年サンデー]]』に初掲載され、好評であったため[[1979年]]に月刊連載化・不定期連載化された。当時高橋はまだ[[大学生]]であったため、約20 - 30Pの作品を数カ月おきに連載していたが、大学を卒業すると同時に週刊連載に移行。そして、[[1980年]]に『少年サンデー』にて本格的週刊連載となり(第1回の本格連載は[[面堂終太郎]]登場話である原作第23話「トラブルは舞い降りた!!」)、一週およそ16Pの連載が続けられた。定期連載以降、最終話まで作者都合による休載はない。
 
[[あだち充]]の『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』と共に、当時の『少年サンデー』を支える二本柱となるほどの人気作品となったことから[[テレビアニメ]]化・アニメ映画化もされ、単行本34巻(全366話)に及ぶ長期連載作品となった。[[最終回]]時点では『[[がんばれ元気]]』を上回り、『少年サンデー』史上最長巻数である<ref>現在{{いつ|date=2016年6月}}ではこの記録が塗り替えられ、『[[MAJOR]]』([[満田拓也]]、全78巻)が保持している。</ref>。
 
=== 作品の特徴 ===
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本作はアニメ化されたことにより、4年半に渡るTVシリーズ、6作の劇場版、12作の[[OVA]]が製作され、商品化においても100億円以上売り上げる大きな成功を収めた。[[レコード|LP]]は7作が[[オリコンチャート|オリコン]]LPチャートで10位以内にランクインしている。
 
アニメ版ではチーフディレクターの[[押井守]]が[[1984年]][[3月]]放映分(第106回)をもってチーフディレクターを降板したため前半と後半で作風が大きく異なる。押井守による劇場映画第2作『[[うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー]]』は押井作品の原点であり出世作でもある。本作は原作の「[[サザエさん方式|いつまでも続く日常]]」のアンチテーゼともとれる内容となっており、原作者である[[高橋留美子]]は「''『ビューティフル・ドリーマー』は押井さんの『うる星やつら』です。''」と語っている。押井は本作完成後『うる星やつら』から降板し同時に[[ぴえろ|スタジオぴえろ]]を退社。その後、2度と高橋留美子作品を担当することはなかった。
 
アニメ作品は原作の人気に加えて、スタッフの暴走と比喩される押井守や[[伊藤和典]]の先鋭的な演出や、当時若手の実力派アニメーターによる作画からアニメファンからも注目されるようになった。本作はアニメ界の異才をあまた輩出したことから伝説的な存在となっている。
 
また、80[[1980年代]]の国産アニメで盛んに行われていたアニメーターの「お遊び」的な作画により、騒動や人ごみ(モブシーン)の中に『[[めぞん一刻]]』を始めとするさまざまな高橋キャラがしばしば「[[隠れキャラクター]]」的に登場しているほか、本作と全く関係のない他の漫画・映画・アニメのキャラクターもしばしば登場している。
 
== ゲーム ==
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==== 携帯ゲーム ====
; うる星やつら
: [[1982年]]、[[バンダイ]]より発売。[[電子ゲーム]]。
: あたるを左右に操作しガールハントをするという内容。ラムにやられるとミス。
; うる星やつら ミス友引を探せ!
: [[1992年]][[7月3日]]、[[やのまん]]より発売。[[ゲームボーイ]]用ソフト。[[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]]。
: あたるが校内ダンジョンの中を巡り、ライバルを蹴散らしながら、校内の美女(しのぶ、サクラ、ラムなど)の写真を収め、その写真の中から学校一の美女を決める。
; うる星やつら エンドレスサマー
: [[2005年]][[10月20日]]、[[マーベラスインタラクティブ]]より発売。[[ニンテンドーDS]]用ソフト。アドベンチャーゲーム。
: ラムが通販で「大恋愛シミュレーションマシン」を購入し、あたるを自分になびかせようとする。しかし、あたるはそんな事も知らず、相変わらずガールハントに勤しむ。プレイヤーはあたるを操作して街中を練り歩き、夏休みの1ヶ月の間にさまざまなキャラクター達と出会い、時に臨海学校などのイベントが進められてゆく。
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3作共に[[ツクダホビー]]より発売。
 
; うる星やつら 恋は移り気
: [[男性]]キャラのうち1人を受け持ちガールハントをくりひろげるカードゲーム。[[女性]]キャラクターも多数登場する。簡単なミニゲームもある。
; うる星やつら スクランブル ラムを奪回せよ!〜あたるVS面堂軍団〜
; うる星やつら 友引町買い食いウォーズ
: 買い食い取締り週間の攻防をゲーム化したものである。キャラクターの特性を出すため、キャラクターカード化し、格闘力や体力などがデータ化されている。生徒側はいかに買い食いし、教師、生活指導部はいかに阻止するかを競うものである。
 
=== パチンコ・パチスロ ===
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** CRうる星やつら 電撃LOVE ATTACK([[2014年]][[5月]])
; パチスロ 
* [[パチスロうる星やつら]]([[銀座 (企業)|銀座]]、[[2007年]][[5月]])
* [[パチスロうる星やつら2]]([[銀座 (企業)|銀座]]、[[2009年]][[7月]])
* [[パチスロうる星やつら3]]([[銀座 (企業)|銀座]]、[[2013年]][[12月]])
 
== 国内外のファン ==
芸能人では[[西村知美]]が熱狂的なファンの一人として知られている。西村は芸能界デビュー前、アニメ版のシナリオ公募に応募したこともあり、選考では残り20作品程度までの中に残っていたという。西村が芸能界デビュー後の[[1990年]]に出版した『夢幻童子』にはそのシナリオが収録され、SF翻訳家の[[大森望]]は、「意外に面白い」との感想を述べている<ref>大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975-1995』[[太田出版]][[2005年]]、p.198</ref>。西村は高橋の短編集など他の作品も全て鑑賞している。
 
[[1987年]]にテレビシリーズ全話を収録した[[レーザーディスク]]の50枚組のセットが33万円という高額で発売された際、作家の[[平井和正]]、[[友成純一]]、漫画家の[[野部利雄]]が購入した<ref>『[[アニメージュ]]』[[1987年]]8月号。</ref>。
 
単行本の新装版には巻末に「うる星やつら☆完全データファイル」と「My Lum×34」として、著名な漫画家によるラムのイラストと本作に対する思い入れを語るページが掲載されており、「My Lum×34」に『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』の[[あだち充]]、『[[ケロロ軍曹]]』の[[吉崎観音]]、『[[名探偵コナン]]』の[[青山剛昌]]、『[[働きマン]]』の[[安野モヨコ]]などが寄稿している。
 
国外では、本作の作品名を自分たちのバンド名にしたロックバンドもいる。それが[[スコットランド]]で[[1993年]]に結成され、[[1995年]]にメジャーデビューしたロックバンド{{仮リンク|Urusei Yatsura|en|Urusei Yatsura (band)}}である。メンバーが日本好きで、本作にちなんで命名したものだが、高橋から「うる星やつら (Urusei Yatsura) 」という名称の使用許可が降りなかったため、日本やアメリカではYatsura(奴ら)と名乗っていた。なお、Urusei Yatsura は[[2001年]][[解散]]、メンバーの一部は新たにProjekt A-ko(元ネタは同じく日本のアニメ『[[プロジェクトA子]]』)を結成している。アメリカ合衆国のミュージシャン[[マシュー・スウィート]]が[[プロモーションビデオ]]にアニメうる星やつらの映像を使用し、肩にラムのタトゥーを彫ったことも知られている。
 
== エピソード ==
* [[1978年]]にまだ本作が不定期連載だった頃に[[円谷プロダクション]]と[[讀賣テレビ放送|よみうりテレビ]]が本作を実写化させる企画もあったが、製作には至らなかった。
* [[新谷かおる]]が自身の漫画作品『[[エリア88]]』の[[最終回]]で最後の1ページ丸々使ってのスタッフロールを行った際、当時『うる星-』を連載していた高橋は「私が『うる星-』の最終回でやりたいと思っていたのに、先を越された」と言い、悔しがったという(ガイナックスのCD-ROM『新谷かおる Art Collection』での新谷へのインタビューより)。
* [[柏葉幸子]]の児童文学『たぬき親父』に「うる星やつらのまんがを読んで涙する父親」が登場する。なお、『たぬき親父』は[[教育出版]]の教科書『中学国語I』にも取り上げられている。
*『[[GS美神 極楽大作戦!!]]』では、作中で、この漫画の1エピソード(「GS美神'78!!」)のときの事件を基に高橋が『うる星やつら』を書いたことになっている。このネタは、[[椎名高志]]が高橋から特別に許可をもらって作られた。椎名高志が結婚した女性は元・[[漫画家]]で高橋留美子の下でアシスタントをした経験がある。
* [[小学館]]で[[金春智子]]著『小説うる星やつら』全5巻、ワイドカラー版で『英訳うる星やつら』全4巻(斎藤宏とブルース・M.ウィルカースン共訳)、『うる星やつらソングbook』が[[1983年]] -85 [[1985]]に刊行された。
* [[2014年]]に[[サントリー食品インターナショナル|サントリー食品]][[炭酸飲料]]『[[リゲイン|リゲイン エナジードリンク]]』のテレビCM「3、4時間」篇で、女優の[[すみれ (モデル)|すみれ]]がラムの[[コスプレ]]で実写出演。「[[勇気のしるし]]」をアレンジした曲を[[川本真琴]]が歌い、「3、4時間戦えますか?」をキャッチコピーにした<ref>[http://woman.mynavi.jp/outline/140701-166/ リゲインの新TV-CMに「うる星やつら」のラムちゃんが実写版で登場だっちゃ!]マイナビウーマン 2014年7月1日</ref>。
* [[2015年]][[4月4日]][[大泉学園駅]]北口に直結する歩行者道路「大泉アニメゲート」に練馬区にゆかりのある漫画作品のブロンズ像を設置。高橋作品からは『うる星やつら」が選ばれ、トラ柄ビキニを身に着けてキュートに微笑むラムのブロンズ像が展示されている<ref>{{Cite web|url=http://animation-nerima.jp/topics/feature/vol08/|title=練馬のアニメの新名所『大泉アニメゲート』オープン!アニメのまちの玄関口で等身大モニュメントたちがお出迎え!|publisher=練馬アニメーションサイト|date=2015-04-04|accessdate=2015-07-07}}</ref>。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[勝手なやつら]]
* {{仮リンク|ウルセイ・ヤツラ|en|Urusei Yatsura (band)}} ([[スコットランド]]のオルタナティブロックバンド)
 
== 外部リンク ==
* [http://www.mxtv.co.jp/lum/ TOKYO MX内アニメ 公式ウェブサイト] {{ja icon}}
 
 
{{うる星やつら}}
198 ⟶ 201行目:
{{小学館漫画賞少年少女部門}}
{{星雲賞コミック部門|第18回}}
 
{{DEFAULTSORT:うるせいやつら}}
[[Category:週刊少年サンデーの漫画作品]]