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これを受け植物界の範囲はさらに限定的なものへと変化していく。[[1981年]]、マーギュリスは五界説を修正し、[[陸上植物]]を植物界とした。これはよくまとまった群ではあるが、その際に植物から外してしまった[[緑藻植物]]なども当然系統関係は考えられる。実際、その後そのような関係は認められ、彼女の説は行き過ぎとの批判も出てきた。
 
同じ1981年、[[トーマス・キャバリエ=スミス]]は、[[界説]]を唱えた。緑色植物+[[紅色植物]]+[[灰色植物]]は、葉緑体の唯一の一次共生を起こした生物を共通祖先とする単系統であるとして、これを植物界とした。ただしこの単系統性には疑問があるなどの理由で、新しい植物界の定義はあまり広まらなかった。一方、それまで(マーギュリス以前は)植物に含まれていたが別系統である褐藻などは、単細胞藻類の大部分やいくつかの原生動物と共に[[クロミスタ]] {{sname||Chromista}} 界として独立させた。
 
[[2005年]]には、アドルらによって、「キャバリエ=スミスの植物界」が[[アーケプラスチダ]]と命名され、この呼称が専門分野では一般的となる。アドルらはまったく新しい枠組みで生物界全体を見直すことを意図し、界などリンネ式の階級を使わなかったが、リンネ式の階級システムではアーケプラスチダを界とされることが多い。