「超信地旋回」の版間の差分

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語源は、信地[[歩法 (馬術)|駈歩]](しんちかけあし)という[[馬術]]用語である(英語のpivot turnは[[ダンス]]用語)。小回りの要求される工事現場などで用いられるが、路面・路床への負荷が大変大きい。
 
[[戦車]]の場合、[[第二次世界大戦]]当時まではこれが可能な車輌は限られていた。当時の戦車の多くは曲がる方向の[[無限軌道|履帯]]に[[ブレーキ]]をかけることにより左右の履帯の移動の差によって旋回(スキッドステア、[[信地旋回]])しており、高度な[[トランスミッション]]を持つ戦車でなければ、左右の履帯を反転させることはできなかった。
 
これが可能なものとして、[[イギリス]]のメリット・ブラウン式変速装置を持つ[[チャーチル歩兵戦車]]、[[クロムウェル巡航戦車]]以降の型や、[[ドイツ]]の[[VI号戦車|ティーガー戦車]]系列があげられる。これらは、左右の履帯の速度を変えて滑らかな旋回が可能であったが、特に[[重戦車]]の場合、超信地旋回の多用は履帯の脱落や故障の発生の原因となるため、あまり行われなかった。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の戦車の場合、戦後の[[M41軽戦車|M41 ウォーカー・ブルドッグ]]や[[M46パットン]]のクロスドライブ式トランスミッションの採用以降、超信地旋回が可能となっており、この方式は以後の世界中の戦車に採用されている。