「こうま座」の版間の差分

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== 由来と歴史 ==
こうま座は、[[トレミーの48星座]]には最初から入っていたが、誰が設定したのかわかっていない。紀元前3世紀に星座の神話をまとめた[[アラトス|アラートス]]の『ファイノメナ』に見えないことから、[[クラウディオス・プトレマイオス|プトレマイオス]]自身か彼に先立つ[[ヒッパルコス]]ではないかと考えられている<ref name="Ian">{{Cite webR|Ian}}。[[ゲミノス]]は、ヒッパルコスが設定したものとしているが、ヒッパルコスの著書で唯一現存している「エウドクソスならびにアラートスによるファイノメナの注解」には言及がない
|url = http://www.ianridpath.com/startales/equuleus.htm
|title = Star Tales – Equuleus
|last = Ridpath
|first = Ian
|accessdate = 2013-05-10
}}</ref>。[[ゲミノス]]は、ヒッパルコスが設定したものとしているが、ヒッパルコスの著書で唯一現存している「エウドクソスならびにアラートスによるファイノメナの注解」には言及がない
<ref name="Allen">Allen, R. H., ''Star Names: Their Lore and Meaning'', (rep.) New York, Dover Publications, 1963, p.213.</ref>。
 
== 神話 ==
この星座については、アラートス以外の[[カタステリスモイ#作者|偽エラトステネス]]、[[ヒュギーヌス]]、[[マルクス・マニリウス|マニリウス]]、[[ウィトルウィウス]]の誰もが言及しておらず、神話は伝わっていない<ref name="{{R|Ian"/><ref name="}}{{R|Allen"/>}}。神話学者らは[[ペガスス座]]となった[[ペーガソス]]の弟で[[メルクリウス]]が[[カストール]]に与えた'''ケレリス'''とも、[[ユーノー]]が[[ポリュデウケース|ポルックス]]に与えた'''キュラルス'''とも、[[ネプトゥヌス]]が[[ミネルウァ]]と力比べをしたときに三叉戟で突いた生物とも考えられている<ref name="{{R|Allen"/>}}。[[サトゥルヌス]]と[[ピリュラー]]の物語と関連付ける者もいる<ref>Allen (1963) pp.213-214.</ref>。
 
科学解説家のイアン・リドパスは、プトレマイオスは[[ケンタウロス]]の[[ケイローン]]の娘ヒッペを想定していたのではないかと考えている{{R|Ian}}。ヒッペは[[デウカリオン]]の孫[[アイオロス]]にかどわかされ妊娠した。その事実を父に知られぬように山に隠れたが、ケイローンは彼女を捜しに山を訪れた。ヒッペが、自分を雌馬に変えるように神々へ祈ったところ、[[アルテミス]]がそれを聞き入れ、ケイローンから見つからないように、ヒッペの頭だけが星々の間から見えるような星座とした<ref name="{{R|Ian"/>}}
 
== 呼称と方言 ==
日本では、昭和30年頃まで'''駒(こま)座'''と呼ばれていた{{R|rika}}。
 
== 出典 ==
{{Reflist|refs=
<references />
<ref name="rika">{{Cite book|和書
|editor=[[国立天文台|東京天文台]]
|publisher=[[丸善]]
|year=1949
|title=[[理科年表]] 第22冊
|url=http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1124234
|page=天 34頁
|ref=harv}}</ref>
<ref name="Ian">{{Cite web
|url = http://www.ianridpath.com/startales/equuleus.htm
|title = Star Tales - Equuleus
|last = Ridpath
|first = Ian
|accessdate = 2013-05-10
}}</ref>
}}
 
{{Commons|Equuleus}}