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[[File:Origanum syriacum Nachal Kziv.JPG|200px|thumb|ヒソップだと考えられているシリアンオレガノ(イスラエル北部)]]
'''ヒソプ'''(Ezob) とは、ヘブライ語の名称で、聖書の中で使われる[[植物]]である。
'''ヒソプ'''(hyssop)とは、聖書に登場する[[植物]]である。[[ヘブライ語]]では'''エゾヴ'''(אזוב)、もしくは'''エゾブ'''(Ezob)といい、「ヒソプ」は[[七十人訳聖書]]における[[ギリシャ語]]訳である。
 
==聖書==
壁際に生える香りを持つ草として記述されている。「[[出エジプト記]]」12:22の[[過越|過ぎ越しの祭り]]で、子羊の血と混ぜられて、かもいに塗られる。また「[[レビ記]]」14:4-7、14:49-51の、[[らい病]]の儀式で使われた。「[[民数記]]」19章の儀式でもヒソプがきよめに使用される。[[ダビデ]]は「[[詩篇]]」51篇で「ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください」([[新改訳聖書]])と祈った。ヘブライ書19:19-21にもある。
 
==植物==
[[古代イスラエル]]滅亡後の長い年月の間に、ヒソプの正体については不明となってしまった。
英語名で[[ヒソップ]]と呼ばれる和名[[ヤナギハッカ]]は、聖書のヒソプではないと考えられている。今日では[[マジョラム]]の近縁種である{{仮リンク|シリアンオレガノ|en|Origanum syriacum}}(''Origanum syriacum'')が聖書のヒソプとみなされている<ref>『新聖書辞典』</ref>。
 
英語名で[[ヒソップ]]と呼ばれる和名[[ヤナギハッカ]]は、イスラエル周辺には自生しないことから聖書のヒソプではないと考えられている。今日では[[マジョラム]]の近縁種である{{仮リンク|シリアンオレガノ|en|Origanum syriacum}}(''Origanum syriacum'')が聖書のヒソプとみなされている<ref>『新聖書辞典』</ref>。
 
==脚注==