「渡辺善夫」の版間の差分

[[19421940年]]（昭和1715年）、[[東宝]]砧撮影所に入社、「特殊効果係」に配属される<ref name="Z&P">{{Cite book |和書 |date =2011-11-14|publisher =[[洋泉社]] |title=別冊[[映画秘宝]] 『[[電人ザボーガー (映画)|電人ザボーガー]]』&[[ピー・プロダクション|ピー・プロ]]特撮大図鑑 |series=洋泉社MOOK |pages=pp.96-97 |author=但馬オサム |chapter=ピー・プロワークス 人物名鑑 |isbn=978-4-86248-805-3 }}</ref>。東宝では前年公開の『エノケンの孫悟空』（[[山本嘉次郎]]監督）で、[[円谷英二]]監督が日本初の「作画合成」（[[マットペイント]]）を実現しており<ref>{{efn|マット画を描いたのは鷺巣富雄（[[うしおそうじ]]）</ref>。}}、渡辺は円谷の下で、この「作画合成」を担当する<ref name="ソノラマ">『ファンタスティックコレクションNo.17 ピー・プロ特撮映像の世界』（朝日ソノラマ）{{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。同期には同じく作画合成を担当する[[向山宏]]がいた<ref name="Z&P" />。

同[[1942年]]（昭和17年）、『[[ハワイ・マレー沖海戦]]』（山本嘉次郎監督）で合成作画を担当し、以後連作される「戦意高揚映画」で作画合成を多数手掛ける。

[[1944年]]（昭和19年）、東宝が[[円谷英二]]を工場長とする、戦意高揚映画専門の撮影所「航空教育資料製作所・第二工場」を設立。西浦貢を課長とする「特殊美術課」下の「合成作画室」に配属される<ref name="円谷">『円谷英二の映像世界』（実業之日本社）{{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。

[[1946年]]（昭和21年）、[[東宝争議]]で制作現場はストップする。組合の指令により、美術スタッフは街頭で似顔絵描きをさせられる有様だった<ref name="太田">『うしおそうじとピープロの時代 スペクトルマンVSライオン丸』（太田出版）{{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。

[[1960年]]（昭和35年）、盟友[[うしおそうじ]]が動画会社「[[ピー・プロダクション]]」を設立。うしおに請われて、友人の[[高山良策]]らとともに発起人となり、役員参加<ref name="Z&P" />。以後、ピープロ専属となる<ref name="太田"/>。

[[1964年]]（昭和39年）、ピープロでパイロット・フィルム『クラブ君の冒険』に参加。作画合成を手掛けたほか、「奈部三太郎（なべさんたろう）<ref>{{efn|渡辺の愛称「ナベさん」のもじり</ref>。}}」の名で「ダイヤ博士」役を演じている（声は[[黒沢良]]による吹き替え）<ref name="ソノラマ"/<ref name="太田"/><ref name="Z&P" />。

[[1966年]]（昭和41年）、[[東急エージェンシー]]とピープロの特撮テレビ番組『[[マグマ大使 (テレビドラマ)|マグマ大使]]』（フジテレビ）に参加。「合成作画」、「全画」を担当<ref name="太田"/>。大映京都で『[[大魔神]]』（安田公義監督）、『大魔神怒る』（[[三隅研次]]監督）、『大魔神逆襲』（[[森一生]]監督）と「大魔神三部作」の合成作画を担当<ref name="徳間">『大映特撮コレクション 大魔神』（徳間書店）{{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。

以後、『[[快傑ライオン丸]]』、『[[風雲ライオン丸]]』、『[[鉄人タイガーセブン]]』、『[[電人ザボーガー]]』、『[[冒険ロックバット]]』など、ピープロのフジテレビ番組すべてで作画、全画を担当。また各雑誌向けにピープロ作品の怪獣画、グラビア作画も手掛けた<ref name="太田"/><ref name="Z&P" />。