「ちくま学芸文庫」の版間の差分

'''ちくま学芸文庫'''（ちくまがくげいぶんこ）は、[[筑摩書房]]による学術部門の・文庫判レーベル。

[[1992年]]6月に、[[ちくま文庫]]から独立する形で創刊、基調は白カバーを基調としで、大半は毎月4冊で出版。第1巻最初の書目は、[[大岡昇平]]『小説家夏目漱石』（[[読売文学賞]]受賞作）。

多様な分野の人文学術書を、入門から、古典・専門書新訳も行っている。おり、また[[講談社学術文庫]]や[[中公文庫]]での品切後に、改訂再刊した書目もある。ただし性格上定価は高く、初版のみで2-3年で品切となった書目も多数ある（[[内藤湖南]]『支那絵画史』など）。

「筑摩[[叢書]]」（1963年～1992年で約360冊を刊出版）の多くを改訂再刊し、重版している著作に『[[ミメーシス (アウエルバッハ)|ミメーシス]] （全2巻）』などある。ちくま文庫判が品切後に、新版再刊した主な書目には、[[西郷信綱]]『梁塵秘抄』、[[吉川幸次郎]]『漢文の話』、『[[プルタルコス]]英雄伝 （全3巻）』などがある。

[[20世紀]]の西洋思想では、[[ヴァルター・ベンヤミン]]、[[ミッシェル・フーコー]]、[[ロラン・バルト]]などを多く収録し、[[現代思想]]の原典にあたることができるようになっている。他に[[エマニュエル・レヴィナス]]や、[[ジル・ドゥルーズ]]などの20世紀クラシックスも多く出版し、[[現代思想]]の原典にあたれる。他にも様々な哲学者・思想家を刊行している。[[ルネ・デカルト]]など古典哲学系の新訳や、[[仏典]]や[[諸子百家]]などの[[東洋哲学]]系も数多く刊行している。