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[[File:Bra Advertisement.png|thumb|right|180px|右後ろから見た右肩]]
{{Infobox 解剖学
[[File:Boulder Worldcup Vienna 28-05-2010 quali-w067 Ina Dzhambazova.jpg|thumb|right|180px|[[肩甲骨]]が[[胸郭]]の背中側の湾曲した面の上(表面)の筋肉群の中を、回転しつつスライドし、その肩甲骨の隅に、さらに自由度の高い球関節があるので、肩は人の関節の中で最も複雑な動きをすることができる。(写真は[[ボルダリング]]をする女性。)]]
| name=肩
| 画像1=[[File:Gray326.png|200px]]
| 画像説明1=正面から見た'''左肩付近の骨格'''(黄色)と'''じん帯'''(白色) 最上部が[[鎖骨]] (Clavicula)、左側の大きな部分が[[肩甲骨]] (Scapula)、右側が[[上腕骨]] (Humerus)
| 画像2=[[Image:Gray328.png|200px]]
| 画像説明2='''右の肩甲骨''' 左上の突起は肩峰 (Acromion) であり背中の膨らみとして観察できる。肩峰にも関節面がある。中央のドーナツ形の部分は関節軟骨。肩関節として大きな力がかかる
| 英語=Shoulder
| ラテン語=articulatio humeri
| 器官=
| 動脈=
| 静脈=
| 神経=
}}
'''肩'''(かた、英:shoulder)とは、
*人の[[腕]]が[[胴体]]に接続する部分の上部、<u>および、そこから[[首]]の付け根にかけての部分</u><ref name="ddai">デジタル大辞泉【肩】</ref>。
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肩複合体は、胸骨・鎖骨・肩甲骨・肋骨・上腕骨から構成される複合体であるが、特にポイントとなることは、
(人体の背中側で)[[スライド]]運動をする[[肩甲骨]]と、その肩甲骨の端に位置する[[球関節]](肩甲上腕関節)が組み合わさった構造を持っている、ということである。
 
その結果、運動器としての肩は、回転([[外転]]、[[内転]])、[[旋回]]([[外旋]]、[[内旋]]、上方回旋、下方回旋)、挙上、下制(引き下げ)、牽引(前方牽引、後方牽引)、[[屈曲]](関節屈曲、水平屈曲)、[[伸展]](関節伸展、水平伸展)などの複雑な動作が可能である。また、多くの[[筋肉]]から構成されており、強い力を出すことができる。
 
頂上より少し下がった平らな部分を山の肩、瓶の肩などと呼ぶことがある。
 
[[File:A manual of therapeutic exercise and massage, designed for the use of physicians, students and masseurs (1917) (14781207241).jpg|thumb|right|140px|肩のマッサージ]]
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、肩付近の筋肉に不快感や痛みを訴える[[肩こり]]の症状が現れやすい。広く、[[肩もみ]]、肩の[[マッサージ]]などをして改善がはかられている。「肩こり」という場合の「肩」には、肩複合体に加えて、大雑把に[[首]](頚部)までも含めることがある。
 
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== 肩複合体の構造 ==
[[File:Acromial angle of scapula04.png|thumb|right|200px|背中側から見た肩付近の骨。赤色は[[肩峰骨]]。]]
肩複合体を構成する<u>骨</u>は胸骨・鎖骨・肩甲骨・肋骨・上腕骨であるが、("関節"という観点からは)'''3つの解剖学的関節'''および'''2つの[[機能]]的関節'''から成る<ref name="kawashima_10" />。
 
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*'''[[肩甲胸郭関節]]''' : 肩甲骨前面と胸郭の後外側面との間の「機能的関節」である<ref name="kawashima_10" />。'''肩甲骨が、背の筋肉の中、肋骨の上を活動する'''<ref name="kawashima_10" />(つまり、肋骨の表面を、肋骨と平行に、スライドするように動き回る)。(肩甲上腕骨に次いで)'''可動性が大きい'''<ref name="kawashima_10" />。
 
{{Infobox 解剖学
| name=肩
| 画像1=[[File:Gray326.png|200px]]
| 画像説明1=正面から見た'''左肩付近の骨格'''(黄色)と'''じん帯'''(白色) 最上部が[[鎖骨]] (Clavicula)、左側の大きな部分が[[肩甲骨]] (Scapula)、右側が[[上腕骨]] (Humerus)
| 画像2=[[Image:Gray328.png|200px]]
| 画像説明2='''右の肩甲骨''' 左上の突起は肩峰 (Acromion) であり背中の膨らみとして観察できる。肩峰にも関節面がある。中央のドーナツ形の部分は関節軟骨。肩関節として大きな力がかかる
| 英語=Shoulder
| ラテン語=articulatio humeri
| 器官=
| 動脈=
| 静脈=
| 神経=
}}
[[File:Costal and shoulder muscles; 24 figures. Pen and ink drawing Wellcome V0008203ER.jpg|thumb|right|160px|肩の筋肉の一部を含むスケッチ]]
[[File:Anatomy of the Shoulder Muscles - Human Anatomy Kenhub 1.webm|thumb|right|160px|肩の筋肉の解説動画]]
「狭義の肩」つまり[[肩甲上腕関節]]のほうは、球形の[[上腕骨]]頭がそれを包み込む形の関節窩にはめ込まれた構造を持っている。周囲は[[三角筋]]、[[棘上筋]]、[[棘下筋]]、[[大円筋]]、[[小円筋肉]]、[[肩甲下筋]]など多くの[[筋肉]]や[[靭帯]]で囲まれている。その胴体部分は[[肩甲骨]]につながっている。肩甲骨の上部と頚部前方を結ぶ細長い骨が[[鎖骨]]であり、その後方は皮膚が少し凹んでいることから正面から見た場合に容易に確認できる。