「特定健診・特定保健指導」の版間の差分

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== 疑問点 ==
{{独自研究|date=2015年12月}}
* メタボ健診の基準は適切か。
** 日本人成人男性の腹囲の平均は85cm前後となっており、多くの人が腹囲の基準で引っかかってしまう。また、基準が厳しいとの声が医学会からも起こっている<ref>[[読売新聞]]2008年4月2日社説</ref><ref>国際糖尿病連盟は男性90cm、女性80cmを日本人の基準としている</ref>。2008年に国際基準が統一され、腹囲は基準から外れたが、日本肥満学会は対象者絞込みのため、腹囲基準を設けているとして優秀性を強調している<ref>[http://www.big-c.or.jp/~makichan/080820metabo.pdf <メタボ>腹囲が必須条件から外れる 診断基準を国際統一] [[毎日新聞]] 2008年8月20日<!-- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000017-mai-soci --></ref>。
** メタボ基準の策定に関わった研究者の多くが、[[製薬会社]]から[[寄付金]]を受けており、公正性が確保されているのか疑問である。
* [[ペナルティ]]は適切か。
** 受診率、保健指導実施率、目標到達度が基準を下回った場合<!-- 保健指導でも改「善」しなかったり、受診をしなかった場合:一概にメタボは悪で非メタボは善とは言い切れない(法令等で定められていない) -->、企業や自治体(の人々)が連帯責任を取らされる<ref>[http://04852128.at.webry.info/200804/article_1.html 机上の空論、メタボ健診:(その2)目標達成遠い、財政悪化拍車] [[毎日新聞]] 2008年3月26日<!-- http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080326mog00m040013000c.html --></ref>。
** 肥満者がいることで、企業の社会保障コストが増える恐れがあるため、雇用されにくくなったり、職場で冷遇される危惧がある。
** 目標到達度によるペナルティを、有限の予算内で回避するために、基準をわずかに上回る人への保健指導が優先され、大幅に上回る人が放置される恐れがある。
** 初年度は多くの肥満者を受診させ、年度を追う毎に受診者の肥満率を減らし続けることにより、目標到達度をコントロールできる。以下を全て満たす保険者に悪意があれば、ペナルティから逃れ易くなる。
*** 受診率や指導実施率は、確実に達成可能である。
*** この手法を用いるために、必要な情報を利用できる。
*** 受診対象としない人からの疑問に対し、「予算オーバーする」などと堂々と説明でき、口外される恐れが極めて低い。
* 実施主体の保険者への変更は適切か。
** 従来、扶養家族や事業者健診を実施していない中小企業の従業員などは、自らの意思のみで自治体健診を受診できた。しかし、制度変更により、保険者及び雇用者の意思を伴わなければ、受診できなくなった。
** 加えて、従来無償で受けられた[[健康診断]]が、制度変更後は有償となった場合もある。
** これらは結果的に、受診率の向上を目指すとされる、[[厚生労働省]]の目論見と矛盾していると言えよう。
* 保健指導、治療、投薬等で逆に医療費を増やすことに繋がらないか。
* 心筋梗塞などの心血管イベント発症の高リスク肥満者の拾い上げには成功しているが、非肥満者でリスクが高い群に対する取り組みが不十分であると指摘されている<ref>[http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/201607/547430.html リポート◎高リスク非肥満者への対策を巡り2つの意見 10年ぶりに見直されるか? メタボ健診] 日経メディカルオンライン 記事:2016年7月5日</ref>。
 
== 脚注 ==