「しおんの王」の版間の差分

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: 本作品の主人公。旧名は石渡紫音。東柏崎女子中学校の1年生。女流棋士で一級。4歳の時、目の前で両親を惨殺されたショックから[[失声症]]になり、他人との会話はすべて[[筆談]]で行う(普段の本編での川澄の演技は紫音自身の思考内のものである)。事件当時、遺体となった父親の額の上に将棋の[[玉将|王将]]の駒が置かれていたこと、対峙した際、将棋の駒を並べた手つきから犯人が[[将棋指し]]であると考えており、同時に王将の駒が[[トラウマ]]となっている。母親の形見とされる「勾玉のペンダント」を常に身に着けており、何かあるといつもそれを握り締める癖がある。
: 養父である安岡信次の影響で、女流棋士の道を歩む。第一話の時点で11歳で、日本将棋協会の女流育成会を経て12歳で最年少の女流棋士となって、作中にて14歳まで成長している。女流棋士となった事で再び事件の影がちらつく様になる。斉藤歩との出会いは、最初は倒したいライバルとして、後にその正体を知ってからは、互いに切磋琢磨しつつも、お互いの境遇を気にかけ、次第に意識しあう関係へとなっていく。
: 好物はココアやメロンパン。苦手なものはブロッコリー。趣味はお菓子作り。将棋の駒の形をしたクッキーを焼いて、皆にふるまうこともしばしば。当初、幸子に習っていたピアノの才能の方はさほどでもなかったらしい。[[筆談]]に用いる字はお世辞にもうまいとはいえないが、相手のさりげない変化をも見逃しておらず、棋士としての鋭い観察眼を伺わせる。また必要に応じてイラストを添えることもあり、一見して理解されやすい。口こそきけないものの、不幸を感じさせない明るく素直な性格で、周囲の誰からも愛される存在。級友たちとの仲も良好そのもの。塾に通っていないにも関わらず、学業成績は優秀。担任から進学しないことを惜しまれている。普段は年齢以上に落ち着いた態度を見せるが、両親や久谷、歩や沙織などごくごく親しい間柄の人々とのやりとりでは表情豊かに振る舞い、時にコミカルな顔を見せることも。その一方で、女流であることを侮られたり、自らの運命に執拗に付き纏おうとする犯人や、悟からの嫌がらせにも毅然と立ち向かう強さを持つ見せ、それは将棋にも出る
; 安岡 信次(やすおか しんじ)
: 声 - [[松本保典]]
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; 斉藤 歩(さいとう あゆみ)
: 声 - [[朴ロ美|朴璐美]]
: 女流棋士で初段。神園九段の最初で最後の弟子。16歳。女流棋士として活動しているが、れっきとした男性。女装している時は眼鏡をかけ、可愛らしい服装をしているが、正体を悟られないよう、いつも以上に素っ気ない態度を取る。元々整った顔立ちであるため、男だと怪しまれることはなく、男性からも女性からも熱い視線を向けられ当惑することも。棋士としての実力は本物であるが、母の入院費を稼ぐため、高校を中退し、賞金は少ないが勝ちやすい「女流棋士」の道を選択した。それ以前から賭け将棋で稼いでいたことが歩の口から語られている。女流プロとなった後も蕎麦屋他、複数のバイトを掛け持ちするなど、やっとの思いで金を工面している。そんな状況にもかかわらず、父親は酒に溺れてろくに働かず、歩の稼いだ金を持ち出しては、暴力を振るうため、より苦境に立たされることに。将棋はこの父親から教わったようでそれを理由に金を持ち出されている。本来の姿の時に偶々紫音をストーカーから守った事で、男性として彼女と知り合う。紫音の純真さと将棋へのひたむきな思いに触れて、互いに心通わせるように。事件の記憶に苦しみ、度重なる嫌がらせを受ける紫音を守ろうとする。沙織いわく、荒削りだが実践的でなじみのない棋風。母親が亡くなり、金を稼ぐ必要がなくなった事をきっかけに女流棋士を辞め、男として改めて棋士を目指すことを決意。その際、性別詐称事件の影響を気遣う元の師匠・神園九段の計らいで新たな師匠・羽仁名人に預けられる。
; 二階堂 沙織(にかいどう さおり)
: 声 - [[水野理紗]]
: 女流棋士で二段。羽仁名人の妹弟子であり、「羽仁兄ぃ」と呼んで慕っている。長いストレートの黒髪に長身、メリハリのあるボディと、モデルのように端麗な容姿で、紫音、歩らと人気を三分する女流3人娘のひとり。財閥の令嬢であり、ベンツらしき外車で出迎えがつく。学生時代には対局時でもセーラー服を着ていた。卒業後は大学へは進学せず、プロ女流となる。父親のコネクションで、対戦相手や関係者のことを詳しく調べ、相手の型を徹底的に研究する。自他ともに恵まれすぎた境遇にあるせいか、勝利に対して貪欲になれず、相手のプライドを傷つけないよう、終局まできちんとした形をつくらせてから勝つという「優しい棋風」を持ち味としていたが、羽生だけでなく、斎藤からも同様の指摘を受けたことで、誉め言葉ではなかったことを悟り、以降は指し方を変えることに。密かに想いを寄せる羽仁に何かと気をかけられる存在である紫音や歩に対し、無意識のうちに嫉妬してしまう一面も。その一方で、紫音を通して知り合った久谷とは行動を共にすることが多くなり、実力はあるが、イマイチ弱気な久谷に発破をかけるなど、次第に彼のことを意識し始めているようだ
: 歩とは生まれ育った境遇や棋風の違いなどから、反りが合わずにいたが、羽仁悟の企みとも知らず、羽仁真の代理として斉藤歩の母ふみ子に見舞いに行ったことで、彼の秘密を知ってしまい、歩の覚悟と信念に触れて、和解へと至った。
; 羽仁 真(はに まこと)