「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の版間の差分

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現在、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者は毎年数万人に上る<ref>[http://www.csj.org.uk/present.htm The present-day pilgrimage], Confraternity of Saint James, July 26, 2006</ref>。その多くは徒歩で、自転車を使う人もいる。少数ながら中世のように馬やロバを使う人もいる。信仰のためだけでなく、観光やスポーツ、単なる目標達成のために歩く人もいる。車や鉄道、バスで移動することもできるが、巡礼路は線路や国道に沿っていない道も多い。また、サンティアゴ・デ・コンポステーラで証明書がもらえる人は、徒歩で100km以上、自転車で200km以上という条件がある。なお、巡礼証明書(コンポステラーノ)もしくは、巡礼手帳を持っていれば[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]からの帰りの飛行機及び鉄道料金が割引となる。
 
[[聖ヤコブ(フランス語でSaint-Jacques)のシンボルであるヨーロッパホタテガイ]](フランス語でcoquille Saint-Jacques)は、巡礼のシンボルとなっている。巡礼者は巡礼の証としてヨーロッパホタテガイをぶら下げて歩く。また、水筒代わりの[[ヒョウタン|ひょうたん]]を持つ。
 
[[ファイル:Poste Camino de Santiago.jpg|thumb|right|160px|巡礼路にはヨーロッパホタテガイのマークのある標識が立っている]]
巡礼者はさまざまな道をたどるが、人気があるのは「フランスの道」である。出発地としては、フランス側のサン=ジャン=ピエ=ド=ポルとスペイン側のロンセスバージェスを選ぶ人が多い。伝統的なフランスの町(ル・ピュイ、アルル、トゥールなど)から出発する人や、さらに遠くからフランス内の道を目指す人、中世にならって自分の玄関から出発する人もいる。ピレネー山脈からすべて歩くと780~900kmの距離で、1日平均30km(早めの人)歩くと約1か月かかる。