「蒸気機関」の版間の差分

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→‎ドニ・パパンの真空エンジン: 副標題、亡命の史実訂正。原理説明、評価の訂正
→‎セイヴァリの熱機関: 副表題変更。陸軍大尉の誤り訂正。原理誤り訂正。特許とニューコメンの関係の訂正。
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しかし、パパンの模型はシリンダーそのものを火で加熱し、水をかけて冷却するというものであり、実用には遠いものであった。セイヴァリーが別の機関を発表した後は、パパンもセイヴァリー類似の方式を試みるようになった。
 
=== セイヴァリの"火の機関" ===
イギリスの大尉軍人で発明家の[[トマス・セイヴァリ]](Thomas Savery、[[1650年]]頃-[[1715年]])は、[[1698年]]に「鉱夫機関(セイヴァリ機関)」を開発し、国王の前での実験に成功し、特許を取得した。これは、ドニ・パパンの真空エンジン蒸気機関同様の原理によるものだが、ドニ・パパンの影響があったかどうかは定かでい。また、このシステムは負圧によって直接に揚水するもので、ピストンやシリンダなどは持たず、容器内の蒸気の凝縮による負圧で下方の配管ら水を吸い上げ、それを再度蒸気の圧力で押しだして別の配管で上方へ排出するものであった。セイヴァリはこれを鉱山排水その他に活用しようとしたが、いくつかの原理的欠点があり、低揚程で小水量の限られた用途でしか成功しなかった。しかし、彼が取得した特許は「火力によって揚水する装置」という実に広範かつアバウトな無限定のものであったため、そののニューコメンらの機関はこの特許に対して支払いを余儀なくされた伝えられていで建造・稼動すこととなった
 
=== ニューコメンの蒸気機関 ===