「浮遊選鉱」の版間の差分

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==メリットとデメリット==
従来は廃棄されていた低品位の鉱石からの回収率が画期的に上昇し、鉱山の採算性ひいては金属価格の下落を促し、[[工業]]の発展に貢献することとなった。アフリカの[[ユニオン・ミニエール]]は典型である。日本の場合もダムをつくらなかった時代の河川や[[ボタ山]]の[[黒鉱]]から、特に[[亜鉛]]を生産する手段として行われ、大正にはイギリスへ輸出するほどに産業が成長した。[[佐渡金山]]では、近代には江戸時代以前のズリが浮遊選鉱によって再処理され、金が大量に回収された。
 
一方で、選鉱に用いられる廃水中の[[重金属]]が下流で濃集し、[[足尾銅山鉱毒事件]]や[[イタイイタイ病]]に代表される鉱害を発生させる事故も、世界的には時代に関係なく起こっている。なお、発生地域が発展途上域に限られないことを断っておく。