「豪姫」の版間の差分
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[[天正]]16年（[[1588年]]）以前に秀吉の猶子であった[[備前国]]（現・[[岡山県]]）の[[戦国大名]]で[[岡山城]]主・宇喜多秀家の妻として嫁ぎ<ref>岩沢愿彦『前田利家(新装版)』(吉川弘文館､1988年)335頁</ref><ref>[[大西泰正]]｢豪姫のこと｣(『岡山地方史研究』122号､2010年)</ref>｢備前御方｣と呼ばれ､文禄2年には｢南御方｣と改称した<ref>岩沢愿彦『前田利家(新装版)』(吉川弘文館､1988年)335頁</ref>｡また両者の婚姻は天正14年（[[1586年]]）とする説もある<ref>[[桑田忠親]]｢大西家所蔵狐狩の古文書｣(『朱』12号､1971年)</ref>。{{要出典範囲|date=2016年7月|[[宇喜多秀規|秀規]]}}・[[宇喜多秀高|秀高]]・[[宇喜多秀継|秀継]]・[[理松院]]（[[山崎長卿]]・[[富田重家]]室）・[[富利姫|先勝院]]（[[伏見宮貞清親王]]・[[善福寺 (金沢市)|善福寺]]住職宣勝室）を産む。ところが、[[慶長]]5年（[[1600年]]）、秀家が[[関ヶ原の戦い]]で[[石田三成]]ら西軍方に属していたため、戦後に宇喜多氏は[[改易]]。秀家は[[薩摩国|薩摩]]に潜伏し[[島津氏]]に匿われる。しかし慶長7年（[[1602年]]）、島津氏が徳川家康に降ったため、秀家は助命を条件に引き渡され、息子2人と共に慶長11年（[[1606年]]）に[[八丈島]]に流罪とされた。
宇喜多家が没落後､[[北政所]]に仕えていたが､洗礼を受けたのち､[[慶長]]12年([[1607年]])頃､金沢に引取られた<ref>[[海老沢有道]]『高山右近〔新装版〕』(吉川弘文館、1989年)191頁</ref>｡その際､中村刑部と一色主膳が供として従い､豪は化粧料として1500石を受け､金沢西町に居住した<ref>[[立石定夫]]『戦国宇喜多一族』(新人物往来社､1988年)362頁</ref>｡これに伴い一族の[[宇喜多久閑]]も来沢して前田家から1500石を与えられた<ref>海老沢有道『高山右近〔新装版〕』(吉川弘文館、1989年)191頁</ref><ref>[[大西泰正]]｢浮田休閑｣(中西裕樹編『高山右近』(宮帯出版社､2014年)170頁</ref>｡[[ロドリゲス・ジラン]]神父は豪姫が洗礼を受けたことをローマに報告しており(『一六〇六の年報』)<ref>立石定夫『戦国宇喜多一族』(新人物往来社､1988年)369頁</ref>､その信仰の先達を勤めたのは[[内藤ジュリア]]であったともいわれている<ref>立石定夫『戦国宇喜多一族』(新人物往来社､1988年)369頁</ref>｡
寛永11年（1634年）5月、死去。享年61<ref>岩沢愿彦『前田利家(新装版)』(吉川弘文館､1988年)334-335頁</ref>。法名は、樹正院殿命室寿晃大禅定尼。葬儀は宇喜多氏の菩提寺、家臣であった中村刑部・一色主膳ら多くの有縁の方によって[[浄土宗]][[大蓮寺 (金沢市)|大蓮寺]] で行われた。
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