「定常状態」の版間の差分

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[[熱力学]]や[[統計力学]]では特に、[[巨視的]]な量に時間変化が全くない'''[[熱力学的平衡|平衡状態]]と区別して'''、時間変化(流れ)はあるがその速度が変化しないような状態を'''定常状態'''という。これは、各点へのインプットとアウトプットとが等しくつりあっていることを意味する。古典的な熱力学・統計力学は平衡状態とそれに近い状態を扱っており、非平衡熱力学・統計力学は最も単純な状態として定常状態近似を用いている。
==化学==
[[化学]]([[反応速度論]])でも、各[[物質]]の[[濃度]]に変化がない'''[[平衡状態]]と区別して'''、[[化学反応]]において[[反応中間体]]の生成速度と分解速度が等しい状態を'''定常状態'''いう(記事 [[反応速度論#定常状態法|反応速度論]]に詳しい)。ここでもし反応と逆反応が全く同じ速度で起こっていれば変化は観測されないから、平衡状態ということになる。定常状態近似は[[酵素]]反応速度論の基本となる[[ミカエリス・メンテン式]]を導くのに用いられている。
 
[[Category:システム|ていしようしようたい]]