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HONDOU (会話 | 投稿記録)
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FM TOWNSが発売されると、[[モトローラ]]の[[MC68000|68000]]シリーズの搭載を期待していた旧来の[[8ビット]]時代の[[富士通#パーソナルコンピュータ|FM]]ユーザや、先にシャープから発売されていた、同じくマルチメディア指向と目されるX68000のユーザを中心として賛否両論が沸き起こった。
 
現代から技術的に評価すれば、後に[[IA-32]]と呼ばれ長く主流の座にあったアーキテクチャの始祖である[[Intel 80386|80386]]を存分に活用することを前提としているなど、それなりに思い切ったコンセプトではあったのだが、それまでの[[Intel 8086|8086]]や[[MS-DOS]]のネガティブイメージを持ち出すなど、その類の業界メディアによって賛否の両方が煽られていたというのが、まぁその実態という所ではあろう。
 
また、本体同時発売のゲーム「[[アフターバーナー (ゲーム)|アフターバーナー]]」において潜在的なポテンシャルの高さを誇示したものの、プログラムの完成度の低さ<ref group="注釈">後にX68000版が[[マイコンソフト]]から発売され、店頭デモなどでよく比較された。画面処理能力の関係から画面の再現性ではFM TOWNS版が上回っていたが、ゲームとしての本質的な再現度では画面の再現性を幾分犠牲にしてでもプレイアビリティを重視したコーディングが行われたX68000版の方が格段に完成度が高かった。</ref>が特に初期には目立った。
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その出航ではいろいろと物議を醸し、発売当初の専用ソフトウェアラインアップもあまり冴えない状況であったが、時間とともに優秀なソフトウェアや[[サードパーティー]]からの支援に恵まれるようになる。
また、[[ソフトウェアコンテスト]]を[[旺文社]]と共同で実施し、そのために本体と開発環境など一式を[[学校法人]]向けに無償で提供したほか、[[フリーソフトウェア]]をユーザから集めてCD-ROMで実費配布する試みなどの[[営業]]施策が功を奏し、若年層や[[クリエイター]]を中心に根強いユーザをつかむに至った。
[[フリーソフトウェア]]をユーザから集めてCD-ROMで実費配布する試みなどの
[[営業]]施策が功を奏し、若年層や[[クリエイター]]を中心に根強いユーザをつかむに至った。
 
なお、逸話として、FM TOWNSには当時大人気だった[[イースシリーズ]]が一作も発売されていない。当時、日本メーカーから発売されていたパソコン及び据え置き型コンシューマー機にはもれなく移植されていたタイトルであったが、なぜかFM TOWNSには、最後まで遂に[[移植]]・発売されることはなかった
当時、日本メーカーから発売されていたパソコン及び据え置き型コンシューマー機にはもれなく移植されていたタイトルであったが、なぜかFM TOWNSには、最後まで遂に[[移植]]・発売されることはなかった。
 
宣伝や展開は富士通の総力を結集するような大規模なもので、[[南野陽子]]、[[宮沢りえ]]、[[観月ありさ]]ら当時のトップアイドルを起用してのCMの連打、年2回全国での一斉イベント開催(当初は東京地区においては東京ドームを全館借り切りだった)のイベントなどが行われた{{要出典|date=2015-1}}。{{要出典範囲|国内では前例が少ないオリジナルCD-ROMマルチメディアタイトルを揃えるため、各ソフトメーカーには機材援助、買い取り本数保証などの支援が惜しまれなかった。|date=2015-1}}