「ドン・ウィルソン (ギタリスト)」の版間の差分

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近年はパソコンに熱中していて、[[ネットサーフィン]]を楽しんでいるという。また大の[[居酒屋]]ファン。
 
高齢による体力の問題などから、[[2015年]]のジャパンツアーをもってツアーから引退、最後の来日となることを表明した(レコーディングなどでは今後も活動を継続する)。同年7月にスタートした日本ツアーで、後任としてベースを担当していた[[ボブ・スポルディング]]がリズムギターにパート変更、[[ボブ・スポルディング]]の息子であるイアン・スポルディングがベーシストとして新たに加入する事が発表された。
 
2015年11月、彼の息子であるティム・ウィルソン(と共に、かつて2000年頃から「ジェリー・マギーを除き」ベンチャーズが使用するしていた[[荒井貿易|ARIA]]ベンチャーズモデルの海外ブランドである販権を買収、アメリカ本国向けとしてWilson Brothers Guitarsを設立、ドン自身は使用し、ティムがディストリビューターを務めている)と共に、[[インディーズ]]レーベル「Northwest Green Records」を立ち上げた。
 
==演奏スタイル==
ドンの演奏は、基本的に[[リードギター・パート]]の中で常に[[バッキング]]を担当するリズムギターであり、メインになることは無い。しかし、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいい[[コードストローク]]をリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもある。近年は「[[パイプライン (曲)|パイプライン]]」や「[[ダイアモンド・ヘッド (曲)|ダイアモンド・ヘッド]]」などで聴くことができる、日本中に[[エレキブーム]]を巻き起こした「テケテケテケテケ…」の際に、最後の3〜5[[フレット]]辺りで他の弦を激しく掻き鳴らし、[[リバーブ (音響機器)|スプリングリバーブ]]を暴れさせて激しい音を出すなど、リバーブという[[エフェクター]]の効果を最大限に生かした、音に劇的な効果を与える技を加えている。
 
使用する弦はghs社製のミディアムゲージ(.011〜.050)という太い弦を使用している。一時は.012〜.052というかなり太いゲージの弦を使用していた。演奏の際にはコードストロークでは薄めのピック、「テケテケ」の際には厚みのある物と使い分けている。インタビューで「リズムギターもその存在を主張するべきと言うのが、僕の"リズムギター論"なんだ」「リズムギターで常にロックンロールするということを常に考えてきた」と語っている<ref>[[シンコーミュージック]]「エレキギターブック・ザ・ベンチャーズ50周年記念号」の再録インタビューより</ref>。
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アンプの音作りは極めてクリアな音質にセットしている。[[カノウプス]]から彼との共同開発によって発売されたギターアンプ"サーフリバーブ"は、アンプに内蔵されたリバーブの性能や音質を含め、彼の理想を実現したクリアな音質を持っている。エフェクターは外部エフェクターは使用していないが、レコーディングなどではスプリングリバーブなどを使用している。
 
ライブでは、リズムギターのみならず2〜3曲ボーカルを披露す歌うことが定番化している。また、ベンチャーズの曲で"The Twomp"というボーカル歌入り曲があるが、この曲は元々ドン・ウィルソン本人のソロ名義でリリースされていたものである。
 
== 使用機材 ==
ギター類
*[[モズライト]]・ベンチャーズモデル[1963年後半以降より1966年まで各年代毎の個体を使用]
*モズライト・コンボ「1967年から68年迄使用」
*[[フェンダー・ジャズマスター]]1962年頃から1963年まで使用した時期と、1973年から2000年代前半まで使用していた時期がある「※90年代にはフェンダージャパンからシグネイチャーモデルも出ていたが、本人ドン自身は1966年製を愛用していた。
*フェンダー・[[ストラトキャスター]]ごく初期に使用
*[[ギブソン・SG]]
*[[ギブソン・SG]]1969年から1973年まで使用。唯一のギブソン製ギターだった
*[[アリア (楽器ブランド)|アリア]]・ベンチャーズモデル
*Wilson brothers The Ventures Signature model
蛇足だが、ギブソンES-175も1967年に行われたレコーディング・セッションで使用していた「どのアルバムで使用していたのかは不明」。
アンプ類
*[[Roland]] JC-120
*[[フェンダー・バンドマスター]]アンプ
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*[[メサブギー]]・Triple Rectifier Solo Head※本国アメリカツアーのみ使用
*[[フェンダー]]・Fender Reverb'63
他グヤトーン、エルク、テスコ、ヤマハ等日本製ギターアンプも過去の来日ツアーで使用
 
==エピソード==
[[ジェフ・バクスター]]は1970年代から既に彼からの影響を公言していた。安定したリズムバッキングを学ぶことが出来たとインタビューで語っていたことがある。「ドンやボブのようなギタリストになりたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」とファンレターを送ったら、「フェンダーのジャズマスターを買おう」との返事が届いたので、小遣いやアルバイトで稼いだ金を手に楽器店に買いに行ったという。
 
 
== 脚注 ==