「サクラ (おとり)」の版間の差分

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== 語義の由来 ==
本来は[[江戸時代]]に[[劇場|芝居小屋]]で[[歌舞伎]]を[[無料|タダ]]見させてもらうかわりに、芝居の見せ場で[[俳優|役者]]に[[大向う|掛声]]を掛けたりしてその場を盛り上げること、またはそれを行う者のことをサクラといった。[[サクラ|桜]]の[[花見]]はそもそもタダ見であること、そしてその場限りの盛り上がりを桜がパッと咲いてサッと散ることにかけたものだという。

これが[[明治]]時代に入ると、[[露天商]]や[[的屋]]などの売り子とつるんで客の中に入り込み、冷やかしたり、率先して商品を買ったり、わざと高値で買ったりするような仕込み客のことも[[隠語]]でサクラと呼ぶようになった。サクラを「偽客」と書くようになったのはこの露天商などが用いた当て字が一般に広まったものである。
 
今日では、[[マーケットリサーチ]]や[[世論調査]]などにおいても、良好な調査結果をもたらすために主催者側によって動員されたりあらかじめ[[モニター]]や調査対象者の中に送り込まれた回し者のことを、サクラと呼ぶこともある。