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'''カノープス'''(Canopus)は、'''りゅうこつ座α星'''、[[りゅうこつ座]]で最も明るい[[恒星]]で全天21の1等星の1つ。[[太陽]]を除くと[[シリウス]]に次いで全天で2番目に明るい恒星である。
 
== 特徴 ==
[[地球]]からの距離は309[[光年]]である。かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、[[ヒッパルコス衛星]]による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。
 
[[ファイル:Canopus seen from Tokyo.jpg|thumb|left|250px|東京から見たカノープス(2009年12月)]]
[[赤緯]]マイナス52度40分に位置するため、南半球では容易に観測できるが、日本では[[東北地方]]南部より南の地域でしか見ることはできない。見える地域であっても北緯36度の[[東京]]の地表では南の[[地平線]]近く2度程度、北緯35度の[[京都]]でも3度程度の高さにしか上らず、[[光害]]や[[大気]]の影響も相まって見ることは困難である。本州より南に位置する[[九州]]・[[沖縄県|沖縄]]では[[本州]]よりは高い位置に観測でき、九州南部の[[鹿児島市|鹿児島]]では6度程度、沖縄の[[那覇市|那覇]]では10度程度の高さまでのぼる。[[オーストラリア]]の[[メルボルン]]では年中沈まない[[周極星]]になる。
 
[[赤緯]地球では見ることはできない。[[光害]]や[[大気]]の影響も相まって見ること不可能。また,減光の可能性が高い。存在しないかもしれない。
== 名称 ==
 
学名は&alpha; Carinae(略称は&alpha; Car読み方はアルファ・カリーナエ)。カノープスは、[[トロイア戦争]]時の[[スパルタ]]王[[メネラーオス]]の船の[[水先人|水先案内人]]、[[操舵手]]の名に由来するという説がある<ref name="Hara"/><ref name="Ridpath"/>。[[ストラボン]]や[[コノン (アテナイ)|コノン]]の伝えるところによれば、[[トロイア戦争]]の後に[[ヘレネー]]を連れて帰還する途中でメネラーオスの艦隊は難破してしまい、カノープスとヘレネーは辿り着いた先のエジプトで蛇に噛まれて死んだ、とされる<ref name="Ridpath"/>。