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{{日本の寺院
|名称 = 東寺
|画像 = [[
|所在地 = [[京都府]][[京都市]][[南区 (京都市)|南区]]九条町1
|位置 = {{ウィキ座標2段度分秒|34|58|49.3|N|135|44|51.7|E|type:landmark_region:JP-26|display=inline,title|name=東寺}}
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|中興年 =
|中興 =
|正式名 = 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院<br
|別称 = 左大寺
|札所等 = [[真言宗十八本山]]第9番<br
|文化財 = 金堂、五重塔、御影堂、蓮花門<br
}}
{{mapplot|135.747694|34.980361|東寺}}
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中世以後の東寺は[[後宇多天皇]]・[[後醍醐天皇]]・[[足利尊氏]]など、多くの貴顕や為政者の援助を受けて栄えた。[[文明 (日本)|文明]]18年([[1486年]])の火災で主要堂塔のほとんどを失うが、豊臣家・徳川家などの援助により、金堂・五重塔などが再建されている。何度かの火災を経て、東寺には創建当時の建物は残っていないが、南大門・金堂・講堂・食堂(じきどう)が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍配置や、各建物の規模は平安時代のままである。
昭和9年([[1934年]])[[3月13日]]に史跡に指定<ref>{{Cite web
|title = 東寺・西寺・羅城門 |date = 2013年5月25日号 |publisher = |url = http://www.kyoto-arc.or.jp/News/s-kouza/kouza245.pdf |format = |accessdate = 2015-09-22 }}</ref>、平成6年([[1994年]])12月には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。 == 伽藍 ==
[[画像:Toji - Golden Hall.JPG|thumb|240px|東寺金堂]]
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[[画像:Lecture Hall Toji Five Great Bosatsu.JPG|thumb|180px|五仏(講堂安置)のうち大日如来と阿弥陀如来(手前)<!--ファイル名は「五大菩薩」となっているが誤り。-->]]
▲[[File:Yakushi-nyorai.jpg|thumb|180px|金堂薬師三尊のうち薬師如来像 台座下に十二神将像の一部がみえる]]
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=== 金堂 ===
国宝。東寺の中心堂宇で、諸堂塔のうちもっとも早く建設が始められ、東寺が空海に下賜された弘仁14年([[823年]])までには完成していたと推定される。当初の堂は文明18年([[1486年]])の[[土一揆]]で焼失し、その後1世紀近く再建されなかった。現存の建物は[[慶長]]8年([[1603年]])、[[豊臣秀頼]]の寄進によって再建したもので、奉行として[[片桐且元]]が任に
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=== 講堂 ===
重要文化財。金堂の背後(北)に建つ。東寺が空海に下賜された弘仁14年(823年)にはまだ建立されておらず、天長2年(825年)空海により着工、承和2年(835年)頃完成した。当初の堂は文明18年(1486年)の土一揆による火災で焼失し、室町時代の[[延徳]]3年([[1491年]])に再建されたのが現存する講堂である。単層入母屋造で純和様である。金堂が顕教系の薬師如来を本尊とするのに対し、講堂には大日如来を中心とした密教尊を安置する。すなわち、須弥壇中央には大日如来を中心とする五体の如来像(五仏、[[五智如来]])、向かって右(東方)には金剛波羅密多菩薩を中心とする五体の菩薩像([[五大菩薩]]、五菩薩)、向かって左(西方)には不動明王を中心とした五体の明王像([[五大明王]])が安置されている。また、須弥壇の東西端にはそれぞれ[[梵天]]・[[帝釈天]]像、須弥壇の四隅には[[四天王]]像が安置されている。以上、全部で21体の彫像が整然と安置され、羯磨曼荼羅(立体曼荼羅)を構成している。これら諸仏は、日本最古の本格的な密教彫像であり、空海没後の[[承和 (日本)|承和]]6年([[839年]])に開眼供養が行われているが(『[[続日本後紀]]』)、全体の構想は空海によるものとされる。21体の仏像のうち、五仏のすべてと五大菩薩の中尊像は室町時代から江戸時代の補作であるが、残りの15体は講堂創建時の像である。これら21体の仏像の表す具体的意味について、かつては仁王経に基づく羯磨曼荼羅であると説明され、仁王経と金剛界法とを融合したものとも説かれるが、空海の真意が何であったかについてはさまざまな解釈があり、定説をみない。
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=== 食堂(じきどう) ===
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=== 五重塔 ===
国宝。東寺のみならず京都のシンボルとなっている塔である。高さ54.8メートルは木造塔としては日本一の高さを誇る。天長3年(826年)空海により、創建着手に
初重内部の安置仏像は以下の
*東面 - 阿閦如来、弥勒菩薩、金剛蔵菩薩
*南面 - 宝生如来、除蓋障菩薩、虚空蔵菩薩
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=== 御影堂 ===
国宝。かつて空海が住房としていた、境内西北部の「西院」(さいいん)と呼ばれる一画に建つ住宅風の仏堂である。前堂、後堂、中門の3部分からなる複合仏堂で、全体を檜皮葺きとする。昭和33年(1958年)の国宝指定時の名称は「大師堂」であるが、寺では主に「御影堂」の名称を用いている。当初の堂は[[康暦]]元年([[1379年]])の火災による焼失後、その翌年に後堂部分が再建された。10年後の[[明徳]]元年([[1390年]])、弘法大師像を安置するために北側に前堂、その西側に中門が増築された。後堂(南側)には空海の念持仏とされる[[不動明王]]坐像(国宝、9世紀)を安置する。厳重な[[秘仏]]で非公開であるが、日本の不動明王像としては最古の作例の
=== その他の堂宇 ===
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=== 塔頭 ===
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=== 関連施設 ===
北大門を出て櫛笥小路を進んだ左側に、[[洛南高等学校・附属中学校]]がある。<!--
▲<!-- また、東方に東寺執行職(しぎょうしょく)を世襲した、空海の母方の実家でもある、[[阿刀氏]]が奉祀する石上神社があり、[[物部氏]]の[[氏神]][[石上神宮]]との関係から、物部氏の[[神道]]に於ける[[呪術]]性(例:[[十種神宝]]の呪術)が、東寺密教に影響を与えた可能性も考えられる。/辞書は持論を展開する場ではない -->
== 文化財 ==
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=== 史跡 ===
境内が「教王護国寺境内」として国の[[史跡]]に指定されている。
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=== 国宝 ===
(建造物)
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(絵画)
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(彫刻)
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|url = http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160320000134 |title = 半世紀前に盗難、宝塔を復元 京都・東寺の毘沙門天 |newspaper = [[京都新聞]] |date = 2016-03-20 |accessdate = 2016-03-21
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(工芸品)
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(書跡・典籍、古文書)
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=== 重要文化財 ===
(建造物)
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(絵画)
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**絹本著色両界曼荼羅図残欠 2枚(甲本)附:曼荼羅断片及び軸板2枚、錦残欠等一括
**絹本著色両界曼荼羅図残欠 2枚(乙本)附:曼荼羅断片及び軸板2枚、錦残欠等一括
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**絹本著色両界曼荼羅図 2幅(元禄本)附:絹本著色両界曼荼羅図断片一括
* 絹本著色両界曼荼羅図(敷曼荼羅)
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(彫刻)
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(工芸品)
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(書跡・典籍、古文書)
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* 大仏頂陀羅尼 雍煕二年僧盛算伝得記
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(歴史資料)
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(考古資料)
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典拠:2000年(平成12年)までの指定物件については、『国宝・重要文化財大全 別巻』(所有者別総合目録・名称総索引・統計資料)(毎日新聞社、2000)による。
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(国宝)
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(重要文化財)
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=== 指定解除された重要文化財 ===
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=== 東寺伝来文書 ===
東寺伝来の文書群のうち、下記が国宝・重要文化財に指定されている。東寺百合文書(ひゃくごうもんじょ)以下3件は第二次大戦後に[[京都府
*[[東寺文書#東寺百合文書|東寺百合文書]]([[京都府立総合資料館]]蔵、国宝、世界記憶遺産)
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== 弘法市 ==
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*JR西日本[[京都駅]]八条口から徒歩15分。
*バス
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::*C4乗り場から京都市バス42系統洛西口駅前行きで東寺東門前下車(1時間に1本程度)
::*C4乗り場から京都市バス16系統南区総合庁舎方面行きで東寺西門前下車(1時間に2本程度)
::*C4乗り場から京都市バス19系統横大路車庫行きで東寺南門前下車(1時間に1本程度)
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::*F1乗り場から京都市バス71系統・特71系統松尾橋行きで東寺西門前下車(日中は1時間に2本程度)
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== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
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== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
{{Commonscat|Toji}}
{{osm box|w|359896810}}
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{{古都京都の文化財}}
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