「左利き」の版間の差分

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→‎左利きの不便: 錠前、ドライバー(工具)、コークスクリュー、パチンコ、すり鉢を追加。文字が書きにくい件について加筆。
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** 特殊な例として、[[電子レンジ]]や[[コインロッカー]]の扉は、左手で開けてから利き手の右手で重いものを出し入れするので、左開きである。
* [[文字]]の留め・跳ねなどは右手で書くことを前提としている。
** 文字の多くは上から下への縦線と、左から肩あがり[[字体]]横線出来ていため、左手では左から右への横線が書きにくい。左利きが書きやすいのは左から右への横線であるが、これは文字ではあまり使われない。このことは[[習字]]や英語の[[筆記体]]で、特に顕著である。そのため[[鏡文字]]を書く左利きもいる。左利きは、紙を右へ傾けて字を書くと、横線が左上から右下への斜線になるため書きやすくなるので、多数の左利きが無意識のうちに紙を傾けて書く
** 横書きで左から右へ文字を書く場合、すでに書いた文字に左手が接して、乾いていないインクがにじんでしまうことがある。(逆に、縦書きや[[アラビア文字]]、[[ヘブライ文字]]ではその心配はない。)
** [[万年筆]]や[[水性]][[ボールペン]]、[[鉛筆]]や[[シャープペンシル]]などは左手で使うとインクや筆記した文字がかすれてしまう。
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** [[かみそり]]、[[包丁]]などの刃の付け方も右利き用である。[[カッターナイフ]]も左手で握ると刃先が見えにくい。
*** [[缶詰]]を開けるための缶切りも本来は右手で引く力を利用して開けるが、左手では押し込む操作となり非常に開けにくい。(近年ではプルトップ式が主流になり、困難な場合は減った。)
*** [[錠前]]、[[ドライバー(工具)]]、[[コルクスクリュー]]、[[パチンコ]]などは、右手によって回転すると使いやすいが、左手では逆方向に手をねじらないと回転できない構造になっている。
** [[日本刀]]は左側に差すが、左利きの場合、鞘から刀を抜くのに失敗することが多い。そのため右利きに矯正される事が多くなっていた。
*** [[剣道]]では利き手がどちらであるかに関わらず、右手が鍔側・左手がその手前の状態で竹刀の柄を握るように指導される。ただし、初心者は竹刀を振りかぶるにあたって竹刀の軌跡が利き手側に傾く傾向があるが、左利きの者はこの点をかなり修正される。
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** 多くの電動工具にはスイッチのロックボタンがあるが、右手の人差し指で押すことが想定されており、左手で使用すると意図しない時に無意識にボタンが押されてしまい、事故が起こる可能性がある。
* [[そろばん]]は基本的に右手でそろばんを弾く、文字を書くことを前提で作られている。大抵のそろばん塾では左利きでも右利きの者同様の指導を受け、文字を書く手を右手に変更されることもある。これは「豆粒にも似た小さな珠を、指先で細かく動かす動作」に有利なのは当然利き手であり、その多数派が右手であるという理由に過ぎない。
* [[急須]]は持ち手の左側に注ぎ口があり、左手では外側に傾けないと注げない。一応、左利き用物もあるが一般的ではない。
* [[すり鉢]]は右手ですりこぎを回すとすれるように溝がつけられているので、左手では逆方向に回転させないとすれない。左利き用の物はほとんど市販されていない。
* ファミリーレストランに置いてあるスープ用おたま(レードル)は右利き用なので、左利きの場合非常に注ぎにくい。
* [[定規]]の目盛りの多くは左から右に向って振られている。この方が右手で線を引くのに都合がよいから。
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** 逆に縦書き(問題が右、回答欄が左)のときは、左利きなら問題を見ながら書き込むことができる。しかし、一般的には横書きのことが多いので不利である。
** [[ウェクスラー成人知能検査]](WAIS-III)における「記号探し」は問題が左、解答欄が右になっており、利き手によるスコアの補正は行われていない。
* 一般に左利き用の製品は、右利き用に対して生産数の少ないことから高価となるので、経済的負担を強いられる場合がある。例えば[[ギター]]、[[ゴルフクラブ]]、[[グラブ(野球)]]などがある。これらを左利きで使う人は指導できる者や知合いが少なく、(右利きの)人の物を借りて使えない。
** ギターでは、教則本などが全て右利き(右手でピッキングして左手で押弦する)前提で書かれているため、右利き用のギターを単純に左利きで構えると、弦の上下が入れ替わるためコードフォームや音階が全て逆になる。ギターで左利き用を用意するとなると、弦を支えるブリッジとナットを左利き専用の部品に交換する必要があり、生産数の少ない左利き用のギターが高価になる原因になっている。
** だが、[[ジミ・ヘンドリックス]]が右利き用のギターを左利きで弾いた影響から、右利きであってもあえて左利き用のギターを用いていた[[イングヴェイ・マルムスティーン]]のようなギタリストもいるが、その場合はブリッジとナットは右利き用のものを用いる場合が多い。