「M249軽機関銃」の版間の差分

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{{Infobox Weapon
|name=Machine Gun, 5.56mm, M249
|image=[[File:PEO M249 Para ACOGM249mg.jpg|300px]]
|caption=M249 PARA
|origin={{BEL}}([[ミニミ軽機関銃|FN Minimi]])<br/>{{USA}}(M249 シリーズ)
|type=[[分隊支援火器]]/[[軽機関銃]]
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M249は、[[弾帯|弾帯給弾式]]の[[軽機関銃]]である<ref name="Bonds-2002-451"/>。通常、[[M27リンク|M27弾帯]]によって接続された[[5.56x45mm NATO弾]](M855通常弾およびM858[[曳光弾]])を使用する。また、弾帯は銃の下方に固定できる[[合成樹脂|プラスチック]]製の[[弾倉]]かカンバス製の弾帯袋に収納される<ref name="Bonds-2002-451"/>。[[小銃]]用の[[STANAG マガジン]]も使用できるが、発射速度の違いから装弾不良が起こりやすく、弾帯が使用できない状況での緊急対処としてのみ認められている。
 
M249の全長は{{convert|1,041|mm|in|abbr=on|0}}であり、重量は{{convert|7.5|kg|lb|abbr=on|0}}(200発分の弾帯とプラスチック製弾倉を取り付けた状態で{{convert|10|kg|lb|abbr=on|0}})であり、決して扱いやすい銃器とは言えない<ref name="Crawford-2003-17"/>。
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File:USMC M249 SAW PIP.jpg|プラスチック製弾倉を取り付けたM249
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作動方式には[[ガス圧作動方式]]および[[オープンボルト]]方式が採用されている。引き金が引かれると、まず[[ボルト (銃)|ボルト]]とボルトキャリアがリコイルスプリングの力で前進する。これに伴い、弾帯から分離された[[弾丸|銃弾]]が[[薬室]]へ送られ発射される。この際に燃焼ガスの一部が[[銃砲身|銃身]]の穴を経由して薬室に送られる。このガスの圧力によりピストンが動作し、排莢および次弾の抽出、弾帯の移動、リコイルスプリングの圧縮を行い、次の発射に備えるのである。M249なお、原型全長は{{convert|1,041|mm|in|abbr=on|0}}でありミニミ軽機関銃と同じく重量発射方式{{convert|7.5|kg|lb|abbr=on|0}}(200発分フルオート(連射)弾帯とプラスチック製弾倉を取り付けた状態{{convert|10|kg|lb|abbr=on|0}}単射(セミオートであり、決して扱いやすい銃器と機能言えない<ref name="Crawford-2003-17"/>
 
銃身の[[ライフリング]]のピッチは1周{{convert|180|mm|in|abbr=on|0}}である。銃身は[[空冷]]式で、また、銃身交換を容易にするべく銃身周辺の構造は簡単に取り外せるようになっている<ref name="Crawford-2003-17"/>。高さの調節が可能な折畳式[[二脚]]を標準的に備えるほか、{{仮リンク|M192軽量地上銃架|label=M192三脚|en|M192 Lightweight Ground Mount}}や車載用[[銃架]]に取り付けることも可能である。[[機関銃]]としての持続射撃能力を十分に備えつつも、射撃精度は小銃と同程度とされる。ガス規整子を切り替えることで、射撃速度を725発/分と1,000発/分のいずれかに設定することができる。1,000発の設定は、銃が汚れている場合や[[寒冷地]]などの特殊な状況での運用を想定して設計されたものであった。なお、この2点切替式のガス規整子は[[1985年]]の改良で廃止された。一般に銃身を過熱させずに射撃する場合、M249の平均的な射撃速度は850発/分程度であるという<ref name="Bonds-2002-451"/>。
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;M249 パラトルーパー
[[File:PEO M249 SAW Para ACOGPEO_M249_Para_ACOG.jpg|thumb|250px|M249 パラ・モデーパー<br/>最新型の伸縮銃床型]]
:M249 パラトルーパー(M249 Paratrooper)は、その名の通り[[エアボーン|落下傘部隊]]への配備を想定した軽量化モデルで、短銃身と伸縮式[[アルミニウム]]製伸縮式銃床を採用しており、しばしばパラ(Para)(Para)”と通称される。全長{{convert|893|mm|in|abbr=on|0}}、重量{{convert|7.1|kg|lb|abbr=on|0}}であり、通常のM249と比較すると小型かつ軽量である<ref name="Crawford-2003-56"/>。
:即時実戦反映構想の元、従来の折畳パイプ型伸縮式銃床から[[M4カービン]]のものと類似したテレスコピック型伸縮式銃床への更新が進められている。
{{-}}
 
;M249 SPW
[[File:USMC-051210Golf_starts_sustainment_training_in_Djibouti_141202-M-4657SHU038-017183.jpg|thumb|250px|M249 SPWを射撃する[[アメリカ海兵隊|海兵隊員]]]]
:M249 SPWは、[[アメリカ特殊作戦軍|特殊作戦軍]](USSOCOM)の要求を取り入れた軽量小型モデルであり、SPWとは特殊用途火器(Special Purpose Weapon)を意味する。
:キャリングハンドル、弾倉取付部、車載[[銃架]]取付基部などは重量を減らすために完全に除去されている。そのため、SPWは車載したり[[小銃]]用弾倉を使用することができない。各種照準器などを取り付けるために給弾部覆いとハンドガードにピカティニー・レールが追加されているほか、二脚は着脱可能なものが用意されている。
:SPWの軽量銃身はパラ・モデルよりも長く、SPWの全長は{{convert|908|mm|in|abbr=on|0}}、重量は{{convert|5.7|kg|lb|abbr=on|0}}である<ref name="Crawford-2003-17"/>。
{{-}}
 
; M249S
: FNH USA社が2015年に発表した民間向けセミオートオンリーモデル。ベルトリンク/弾倉の二重給弾方式は軍用と同様だが、作動機構はクローズドボルト方式に変更されている。
 
;Mk46 Mod0
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{{main|ミニミ軽機関銃に関連する作品の一覧}}
 
== 脚注・出典 ==
{{Reflist|colwidth=30em}}
 
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== 関連項目 ==
{{Commons category|M249 light machine gunscategory:M249_light_machine_guns}}
*[[軽機関銃]]
*[[分隊支援火器]]
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== 外部リンク ==
{{Commons category|M249 light machine guns}}
* [http://www.fnhusa.com/l/products/military/machine-guns/m249-series/m249-saw/ Manufacturer's Website]
* [http://www.army.mil/factfiles/equipment/individual/m249.html U.S. Army M249 Fact File]