「垂直離着陸機」の版間の差分

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S-alfeyev (会話 | 投稿記録)
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== 主な形式 ==
=== 推力偏向式 ===
メインエンジンのノズルの噴射やプロペラの主軸の方向を変え、推力を離着陸時には下方に、水平飛行時には後方に噴射変更するもの。ジェットエンジンの垂直離着陸機としては、もっとも一般的なものである。ただし純粋に推力偏向式エンジンのみを用いる例は少なく、後述のリフトエンジンと併用する場合が多い。
 
これらの『推進装置の角度を変えることで垂直離着陸を行う固定翼機』を[[連邦航空局|FAA]]では1997年から[[w:en:Powered lift|Powered Lift]]というカテゴリーに分類している。
=== リフトエンジン形式 ===
水平飛行用のエンジンとは別に、垂直離着陸専用のエンジンを持つもの。フランスが開発したバルザック Vは、水平飛行と垂直離着陸にそれぞれ専門のエンジンを用いるが、前記の推力偏向式のエンジンとリフトエンジンを併用する場合が多い。リフトエンジンは水平飛行時にはデッドウエイトとなり性能低下を招くが、短時間の駆動で用が足りるため、同じ推力の通常のジェットエンジンよりも小型軽量化が可能であり、ある程度はこの欠点は緩和される。
 
==== ティルトローター機 ====
ただしジェットエンジンは静止時の効率が悪いという欠点があり、リフトエンジンにジェットエンジンを用いるのは、その点で問題がある。アメリカのF-35Bは、メインエンジンから伸びたシャフトで駆動されるリフトファンを用いる。
 
=== ティルトローター機 ===
プロペラ機の垂直離着陸機において、エンジンとプロペラ(ローター)の方向を90度転換する方式のもの。垂直離着陸時(と低速飛行時)には、上方を向いたプロペラは、ヘリコプターのローターのように用いられる。そのため、通常のプロペラ機よりかなり直径が大きなプロペラを用いる(ただしローターとみなせば、通常のヘリコプターよりは小型となる)。
{{main|ティルトローター}}
 
==== ティルトウイング機 ====
上記のティルトローター機に似るが、エンジンとプロペラ(ローター)のみならず、主翼も同時に方向転換するもの。
{{main|ティルトウイング}}
 
=== リフトエンジン形式 ===
水平飛行用のエンジンとは別に、垂直離着陸専用のエンジンを持つもの。フランスが開発したバルザック Vは、水平飛行と垂直離着陸にそれぞれ専門のエンジンを用いるが、前記の推力偏向式のエンジンとリフトエンジンを併用する場合が多い。リフトエンジンは水平飛行時にはデッドウエイトとなり性能低下を招くが、短時間の駆動で用が足りるため、同じ推力の通常のジェットエンジンよりも小型軽量化が可能であり、ある程度はこの欠点は緩和される。
 
ただしジェットエンジンは静止時の効率が悪いという欠点があり、リフトエンジンにジェットエンジンを用いるのは、その点で問題がある。アメリカのF-35Bは、メインエンジンから伸びたシャフトで駆動されるリフトファンを用いる。
 
=== コレオプター ===