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[[1982年]]7月号をもって創刊。主に中高生を対象とした雑誌で、学習雑誌 『[[科学と学習|科学]]』・『[[科学と学習|学習]]』の購読者が、中学生以降にこの雑誌を購読していたケースが多かった。書店・小売店での販売が主流であったが、学研コンパニオンによる家庭への訪問販売でも取り扱われていた。
 
創刊当初は教育社(現・[[ニュートンプレス]])から先立って刊行されていた科学雑誌[[ニュートン (雑誌)|ニュートン]]に似て、写真やイラストを詳細な説明文で説明する、といった内容であった。[[1985年]]の[[国際科学技術博覧会|科学万博つくば’85]]<ref>1985年3月号「科学万博特別号」</ref>や翌[[1986年]]の[[ハレー彗星]]最接近時には特集号として誌面全体が特集のみで構成されている。また、誌名から、[[オランウータン]]の保護活動にも力を注いでおり、シンボルマークにオランウータンが採用されていた時期もあった。
 
だが、その後は[[超能力]]や占い、さらには[[ノストラダムス]]などの[[疑似科学]]的な特集が増え、軍事技術や国際紛争問題といった科学雑誌が取り扱うような内容とはかけ離れた特集が組まれることも少なくなかった。同じく学研から刊行されていたオカルト情報誌である[[ムー (雑誌)|ムー]]と記事が重なることもあった。超能力特集を組んだ1986年8月号では、[[オウム真理教]]の[[麻原彰晃]]がインタビューに応じ、空中浮揚について解説するという特集記事組ま掲載されたこともあった。
 
1990年代に入ると、環境汚染が社会問題化したことを受け、「驚異の科学シリーズ」と称して環境問題をメインに取り扱った。これは好評で毎月のように特集が組まれ、[[ムック (出版)|ムック]]が何冊も刊行されたほどであったが、結果としては環境グラフ雑誌ともいえる内容が科学雑誌とはますますかけ離れていき、宇宙や技術といった話題はほとんど扱われなくなった。また、軍事技術や国際紛争問題、オカルトといった内容がメインに据えられることもあって、科学雑誌としての評価は下がり、やがて売上も下がった。