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{{出典の明記|date=2016年9月17日 (土) 12:17 (UTC)}}
'''ヌミトル''' ('''Numitor''') は[[古代ローマ|ローマ]]の[[ローマ神話|建国伝説]]に登場する[[アルバ・ロンガ]]の王。[[ロームルス]]と[[レムス]]の祖父。
 
伝承によれば13代目のアルバ・ロンガの王[[プロカ]]の息子で[[アムリウス]]の兄。ロームルス、レムスの母[[レア・シルウィア]]の父であり、他に息子ラウススがいた。
 
父王プロカの死後、本来継ぐはずであった王位を弟アムリウスに簒奪され、さらにヌミトルの子孫による王位の奪還を防ぐためアムリウスによってラウススも殺害された。加えて娘レア・シルウィアも[[処女]]が義務付けられている[[ウェスタの処女|ウェスタの巫女]]とされた。
 
それでもレア・シルウィアは[[マールス]]が父とされる双子を懐妊し出産する。しかしこの双子はアムリウスによって[[テヴェレ川|ティベリス川]]に流された。
 
流された双子はアムリウスの牧夫[[ファウストゥルス]]に拾われ、[[ロームルス]]と[[レムス]]と名付けられ立派な若者に成長する。成長した二人は[[パラティーノ|パラティヌス]]の牧夫たちの指導者となっていた。
 
ヌミトルはパラティヌスに南の[[アヴェンティーノ|アウェンティヌス]]に土地と牧夫たちを持ちつづけていたが、この牧夫たちはアムリウスの牧夫たちと争いを起こしていた。あるときヌミトルの牧夫たちはレムスを拉致し、ヌミトルの元につれてきた。ヌミトルはアムリウスにレムスを訴え身柄を引き渡したが、すぐにアムリウスはレムスをヌミトルに渡しその処分を任せた。
 
ヌミトルはレムスの堂々とした容姿を見て、二人きりになるとその生まれを訪ねた。レムスは自分たちがファウストゥルスの本当の子供ではなく川に流されていたことを語るとヌミトルは自分の孫が生きていたことを知った。
 
その後アムリウスから使者が送られたが、この使者からアムリウスも双子の生存を知ったことを知らされる。これを契機としてヌミトルらはアムリウス打倒に蜂起し、ロームルスらによってアムリウスは殺された。
 
ヌミトルがアルバ・ロンガ王に復位したのち、ロームルスとレムスは[[ローマ|新たな都市]]を築くためアルバを去る。ヌミトルはこの双子の企てを支援したという。