「ユルゲン・ハーバーマス」の版間の差分

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== 概説 ==
[[フランクフルト学派]]第二世代に位置。[[公共性]]論や、[[コミュニケーション学|コミュニケーション論]]の第一人者である。ドイツの哲学者[[ハンス・ゲオルグ・ガダマー]]との論争、[[フランス]]の哲学者[[ジャック・デリダ]]、[[ジャン=フランソワ・リオタール]]との論争、ドイツの社会学者[[ニクラス・ルーマン]]との論争、また[[1986年]]6月に[[フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング]]紙に[[発表]]された[[エルンスト・ノルテ]]([[:de:Ernst Nolte]])による[[論文]]「[[過ぎ去ろうとしない過去]]」に対して批判を加えたことによる[[歴史家論争]]([[:de:Historikerstreit]])、[[アメリカ合衆国]]の[[法学者]][[ジョン・ロールズ]]との論争でも有名である。東西ドイツの再統一に際しては、目先の経済的利益や、民族主義的に基づく性急な統合ではなく、「すべての人間にあてはまる規範を掲げる[[憲法]]を尊重せよ」とする「憲法パトリオティズム」を提唱した。
 
==略歴==
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===歴史家論争===
[[1986年]]、歴史家[[エルンスト・ノルテ]]([[:de:Ernst Nolte]])が[[フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング]]紙に「過ぎ去ろうとしない過去」を発表。その内容は、比較史の観点からアウシュビッツと他の大量虐殺との類似点を指摘し、アウシュビッツという過去も人類の歴史の中では決して特異なことではないというものであった。これに対し、ハーバーマスは、『ツァイト』紙に『一種の損害清算』との論文を寄稿し、これをきっかけに2年に及ぶ歴史家論争が開幕した。
 
===ロールズ===
[[ロールズ]]が『政治的リベラリズム』(1993年)を出版すると、ハーバーマスは、『ジャーナル・オブ・フィロソフィー」紙に「理性の公共的使用による宥和」と題する論文を寄稿し、ロールズが原初状態という実体的概念を用いて近代的理性の普遍性を導き出すという方法論には難点があると批判し、むしろ理性の公共的使用という手続的な概念による代案を提示した。
 
==邦訳著書==