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赤色巨星
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{{出典の明記|date=2015-12}}
{{ヘルツシュプルング・ラッセル図}}
'''赤色巨星'''(せきしょくきょせい、{{lang-en-short|red giant}})とは、[[恒星]]が[[主系列星]]を終えたあとの進化段階である。大気が膨張し、その大きさは[[地球]][[公転]]軌道[[半径]]から[[火星]]のそれに相当する。肉眼で観察すると赤く見えることから、[[赤色]]巨星と呼ばれる。厳密には赤色巨星[[漸近巨星分枝|漸近巨星分枝星]]と二つの進化段階に分かれている<ref name=zeilik>{{cite book | last=Zeilik | first=Michael A. |author2=Gregory, Stephan A. | title=Introductory Astronomy & Astrophysics | edition=4th | date=1998 | publisher=Saunders College Publishing | isbn=0-03-006228-4 | pages=321–322 }}</ref>。赤色巨星という言葉は時によって、狭義の赤色巨星のみを指す場合と、漸近巨星分岐星も含めた広義を指す場合とがある。
 
== 概要 ==
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== 赤色巨星の例 ==
[[ファイル:1e10m comparison Rigel, Aldebaran, and smaller - antialiased no transparency.png|300px|thumb|右が赤色巨星の[[アルデバラン]]。左は[[青色超巨星]]の[[リゲル]]、中央の3つの恒星は[[主系列星]]の[[オリオン座ガンマ星|オリオン座&gamma;星]]、[[アルゴル]]B、[[太陽]]。]]
[[くじら座]]の[[ミラ (恒星)|ミラ]]<ref>天文観測年表編集委員会 編 『2008年 天文観測年表』 [[地人書館]]、[[2007年]][[11月20日]]初版第1刷発行、ISBN 978-4-8052-0789-5、180頁。</ref>や[[おうし座]]の[[アルデバラン]]<ref name="jaxa01" />、[[はくちょう座W星]]<ref name="天文観測年表175">『2008年 天文観測年表』、175頁。</ref>、[[うしかい座]]の[[アークトゥルス]]<ref name="jaxa01" />などが赤色巨星の代表的な例としてあげられる。また、[[太陽]]もあと約50億年もすればこの赤色巨星と化し、[[白色矮星]]へと変化していくだろうとされている。
 
赤色巨星のうち、特に[[光度]][[直径]]が大きいものを[[赤色超巨星]]と呼ぶ<ref name="jaxa01">{{Cite web|url=http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/red_giant_stars.html|title=赤色巨星|publisher=[[宇宙航空研究開発機構|JAXA宇宙情報センター]]|accessdate=2015-12-27}}</ref>。普通の赤色巨星は[[太陽]]の1-8倍程度の質量しかないのに対し、赤色超巨星は太陽の10倍以上の質量を持つ。赤色超巨星の代表的な例としては、[[オリオン座]]の[[ベテルギウス]]<ref name="jaxa01" />や[[さそり座]]の[[アンタレス]]<ref name="天文観測年表175"/><ref>『2008年 天文観測年表』、186頁、190頁。</ref>、[[ケフェウス座]]の[[ガーネット・スター]]<ref name="天文観測年表175"/><ref>『2008年 天文観測年表』、188頁。</ref>等があげられる。
 
== 脚注 ==