「杉村三郎シリーズ」の版間の差分

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== 主な登場人物 ==
; {{Anchor|杉村三郎|{{読み仮名|杉村 三郎|すぎむら さぶろう}}}}
: 本シリーズの主人公。初登場時35歳。温和な性格で、妻の菜穂子や娘の桃子のことを大切に想う良き家庭人。何らかの問題を抱え困った人物に対してはどこまでも親身になるところがあり、その性分により事件の裏まで踏み込んでしまう。
: 初登場時35歳。[[山梨県]]の山間の小さな町の出身。大学から東京に出てきて、卒業後は[[児童書]]の出版社「あおぞら書房」で編集者をしていたが、菜穂子の父からの結婚の条件として、巨大グループ企業・今多[[コンツェルン]]グループの広報室編集者兼記者に転職した。あくまでも一社員という立場で、今多コンツェルンに関する実権を持たされてはいない。財界の実力者の妾の子である菜穂子との結婚に関して自身の家族の説得に難航した経緯があり、実家と絶縁状態となった。
: 温和[[山梨県]]の山間の小さ性格町の出身。大学から[[東京都]]に出てきて、卒業後は[[児童書]]の[[出版社]]「あおぞら書房」編集者をしていたが、菜穂子や娘桃子父から結婚の条件して、巨切に想う良き家庭人。何らかグループ企業・今多[[コンツェルン]]グループ問題を抱え困った人物広報室編集者兼記者転職てはどこた。あくまでも親身一社員という立場で、今多コンツェルン関する実権を持たされてはいい。財界の実力者の妾の子であ菜穂子ころの結婚に関して自身の家族の説得に難航した経緯があり、その性分により事件の裏 (菜穂子と離婚するまで踏み込んでしまう) 実家と絶縁状態となる。今多家の人間になってからは、あまりに違いすぎる境遇や価値観に戸惑い、自らを平凡視することもあり、また今現在の幸せに対して言い知れぬ不安や怖れを抱いていた。本人には全く野心がないこともあってか、岳父の嘉親と彼の二人の息子一家とは良好な関係を築いていた。対称的に今多家の親戚筋からはいつになっても認められることなく、「どこの馬の骨とも分からん男」として扱われ、挨拶さえしてもらえない。結婚から何年たっても岳父に対しては気後れしてしまい、岳父の前では妻の菜穂子の名前を呼び捨てすることができないでいた
: [[2008年]][[12月]]末、ある事件の責任を取って今多コンツェルンを辞職。[[2009年]][[1月]]、[[離婚]]して今多家を出て帰郷。地元の産直グループの直営店で働いていたが、父を看取った後、ある事件の調査の協力をした縁で知り合った[[調査会社]]・オフィス蛎殻を営む蛎殻昴の所長の勧めで再上京して[[探偵]]業を営むことにし、[[2010年]]1月、[[東京都]][[北区 (東京都)|東京都北区]]に古い借家を借りて事務所を開いた。その借家が[[東日本大震災]]で半壊したため、である[[地主|大地主]]の竹中家の好意でその[[屋敷]]の一角を間借りすることになった。主にオフィス蛎殻の下請けで生計を立てている。
; {{Anchor|杉村 (今多)桃子|{{読み仮名|杉村 (今多) 桃子|すぎむら (いまだ) ももこ}}}}
: 三郎の娘。初登場時4歳。病弱な菜穂子がかかりつけの医師に一人だけと許可を貰った末に産まれたため、杉村夫妻にとってかけがえのないということもあって大事にされている。両親の離婚後は母が[[親権]]を取り、[[松濤]]の今多邸でその庇護の下で暮らしている。
; {{Anchor|今多嘉親|{{読み仮名|今多 嘉親|いまだ よしちか}}}}
: 桃子の母方の祖父。初登場時79歳。[[財界]]の要人の一人として名を連ねる今多コンツェルン会長。5歳年上の正妻は菜穂子を引き取る2年前に他界した。長男・'''泰孝'''は社長、次男・'''孝之'''は専務取締役として様々な傘下企業の役職を兼務しながら、今多コンツェルンの要職に就いている。小柄で華奢な体躯に日本人離れした鉤鼻、切れ上がった目じりと険しい目つきの容姿で、若い頃は「猛禽」と渾名されていた。
; {{Anchor|杉村 (今多)菜穂子|{{読み仮名|杉村 (今多) 菜穂子|すぎむら (いまだ) なほこ}}}}
: 桃子の母で嘉親の[[嫡出|非嫡出子]]。初登場時29歳。嘉親とその愛人だった[[ギャラリー (美術)|ギャラリー]]経営者の絵描きの女性の間に産まれ、嘉親の[[認知]]も受けていたが、15歳の頃に母を亡くしてから今多家に引き取られた。母親からの遺伝か、心臓が生まれつき人より大きいため、普通の風邪での高熱でも命取りとなる病弱体質で、休学続きで小学校を7年通い、大学も中退してしまったという。嘉親にはいたく可愛がられており、今多コンツェルンに対する実権を持たされていない代わりに、莫大な財力で世間の煩わしさから離れ、平穏に過ごせる環境で育てられた。そうした経緯から温室育ちのお嬢様として育てられ、性格は純粋で天然な一面を持つ。今多コンツェルンに関する実権を全く持たないことを条件に父から莫大な株式を生前贈与されている。映画館内で遭遇した痴漢から救ってもらったことがきっかけで出逢った三郎との交際を実らせ結婚した。三郎曰く「笑うと24歳、化粧をすると31歳、素顔だと20歳に見え、どんな時でも美人」。自身の[[不貞行為]]から三郎と離婚した後は父とその一族と暮らしている。
; {{Anchor|園田瑛子|{{読み仮名|園田 瑛子|そのだ えいこ}}}}
: 今多コンツェルングループ広報室編集長。大学卒業後から今多コンツェルンに入社し、幾多の部署で事務職を務め、関連・傘下企業への出向経験を重ねてきた28年目のベテラン。憎まれ口で思ったことをはっきりと言うさばけた性格。基本的に大まかだが、机の上の整理整頓には行き届いていない大雑把なところもある。2009年4月、ある騒動の責任を取って、労連の事務局に異動した。
; {{読み仮名|遠山|とおやま}}
: 会長の第一[[秘書]]。淡々とした事務的な態度と語り口の女性で、三郎は心中で“氷の女王”の異名で呼んでいる。ドラマ版では名前は'''{{読み仮名|美緒子|みおこ}}'''。
; {{Anchor|水田大造|{{読み仮名|水田 大造|みずた たいぞう}}}}
: 社屋内の[[喫茶店]]・睡蓮(すいれん)のマスター。一所で長く客商売をしているため、今多コンツェルンとその周辺の事情通になっている。三郎が何度も事件を解決するのを見ており、今多家を出た三郎から事務所を開いた旨の通知を受け取ると、その近くに移り、2010年5月、喫茶店・侘助(わびすけ)を開店した。
; {{Anchor|窪田喜代子|{{読み仮名|窪田 喜代子|くぼた きよこ}}}}
: 三郎の3歳年上の姉。ドラマ版では名前は'''{{読み仮名|麻子|あさこ}}'''。杉村兄弟の母校の小学校で教師をしており、同じく兄弟の母校の中学校の教頭を務める11歳年上の男性と結婚している。父母と違い、必ず三郎の会社か携帯に連絡を寄越している。子供はおらず、雄の[[柴犬]]・ケンタロウを飼っている。
; {{Anchor|杉村一男|{{読み仮名|杉村 一男|すぎむら かずお}}}}
: 三郎の5歳年上の兄。地元の町役場に勤務しながら、家業の小さな[[果樹園]]を経営している。妻・'''{{読み仮名|和美|かずみ}}'''との間に息子と娘・'''{{読み仮名|麻美|あさみ}}'''を儲けており、父母と同居している。
; {{Anchor|杉村寿子|{{読み仮名|杉村 寿子|すぎむら ひさこ}}}}
: 三郎の母。「口に[[ニホンマムシ|]]の毒がある」と評されるほどの[[毒舌]]家。女性の家族の財力に依るような三郎の結婚には反対し、結婚後は三郎を死んだ者だと思うと嘯いているが、稀に連絡を取ったり夏の季節には梨を送ったりしている。ドラマ版では名前は'''{{読み仮名|正子|まさこ}}'''。
; {{Anchor|三郎の父|三郎の父}}
: ドラマ版では'''{{読み仮名|真一|しんいち}}'''の名前が付けられている。妻と同じく、当時は三郎の結婚には反対しており、稀に三郎の自宅に電話をかけることがあるようだが、三郎からの電話には出ないため、まともに会話をしていない。2009年10月末、[[]]で闘病の末に死去。
; {{Anchor|蛎殻昴|{{読み仮名|蛎殻 昴|かきがら すばる}}}}
: 調査会社・オフィス蛎殻の所長。20代。様々な業界に進出している父が創業した調査会社を引き継いで経営している。左足が不自由で杖に頼っているが、[[イケメサム]]で頭が良くて料理が得意。三郎にある事件の調査の手伝いを頼み、探偵業にスカウトした。
 
== 劇中設定 ==