「佐川眞人」の版間の差分

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==ネオジム磁石の開発==
佐川眞人が富士通時代に磁石の研究に取り組んでいた時代ときには、鉄が主成分の磁石では強い磁石は作れず、強い磁石は[[コバルト]]を主成分としたものであることが常識とされていた。しかしコバルトは希少で高価であり、資源も偏っていた。そこで佐川は鉄と[[レアアース]]の組み合わせで強い磁石を作ることができれば安く安定した磁石が提供できるものと考えた。鉄を主成分にした磁石が強い磁性を持つことができないのは鉄の原子と原子の距離が近すぎるためと知った佐川は「ならば[[ホウ素]]など原子半径の小さい元素を加えれば、鉄の原子間距離を広げられるのではないか<ref name="FACTA"/>」と考え、この考えをもとに試行錯誤のすえネオジム磁石を完成させた<ref name="FACTA"/>。
 
佐川が発明したネオジム磁石は[[ネオジム]]、鉄、ホウ素を主成分とするが温度が上がる保磁力が落ちるため、その欠点をカバーする目的で[[ジスプロシウム]]を添加する。しかしジスプロシウムは資源が中国に偏り、また磁石のエネルギーを相殺する作用がある。佐川は自分が設立したインターメタリックスにおいてジスプロシウム無しでも高温に耐えるネオジム磁石の開発に取り組んでいる<ref name="FACTA"/>。
 
==受賞==