「合成数」の版間の差分

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m 主に 0 の扱いを訂正。
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'''合成数'''(ごうせいすう、{{lang-en-short|''Composite number''}})は、[[自然数]]で、1とその数自身以外の[[約数]]を持つ数である。2つ以上の[[素数]]の[[積]]で表すことのできる自然数と定義してもよい。たとえば15は1と15自身以外に3と5を約数に持つ(または[ 3×5] と素数の積で表される)ので合成数である。9や25など素数を2乗した数は1つしか[[素因数]]をもたないが、9 = 3×3 のように2つの素数の積で表せる合成数である。
 
最小の素数は2であり、これを2乗した4が最小の合成数となる。合成数は無数にあり、4から小さい順に列記すると次のようになる。
:[[4]], [[6]], [[8]], [[9]], [[10]], [[12]], [[14]], [[15]], [[16]], [[18]], [[20]], [[21]], [[22]], [[24]], [[25]], [[26]], [[27]], [[28]], [[30]], …({{OEIS|A002808}})
 
合成数は'''おおよそ「素数でない自然数'''と考えられる。ただし自然数の内 [[1]] だけは合成数でも素数でない単数である。また自然数 [[0]] を含む列の場合でも 0 合成数でも素数でない。
 
言い換えれば、「1 と素数と合成数から自然数が構成される」とも捉えることが出来る。解釈によってはこれに 0 を加える。
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== 数学的性質 ==
* 4以上の全ての[[偶数]]は合成数である。6以上の全ての偶数は最低4個の約数を持つ。
* 10以上の数では一の位が 0, 2, 4, 5, 6, 8 であれば全て合成数である。
* <math>(n-1)! \,\,\, \equiv \,\, 0 \pmod{n}</math> 6≦n6 ≦ n である合成数nはこの式を満たす。(→[[ウィルソンの定理]])
* 合成数は少なくとも3個の約数を持つ。また素数の2乗以外の合成数は最低4個の約数を持つ。最少個の約数を持つ合成数は素数pを2乗したp<sup>2</sup>で、1,p,p<sup>2</sup> の3つがその約数である。
* 3番目以降の[[多角数]]は合成数である。また、[[完全数]]や[[過剰数]]も全て合成数である。