「Nintendo Entertainment System」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
26行目:
1980年代後半において任天堂は日米の家庭用ゲーム機市場で圧倒的なシェアを握り、支配的存在だった。しかし、任天堂は1990年まで欧州支店を設けていなかった<ref name="europe">{{cite web | title=European information | format=http | work=[http://nindb.classicgaming.gamespy.com/ Nintendo Database] | url=http://nindb.classicgaming.gamespy.com/nes/nes_eu.shtml |accessdate=2006年5月4日 }} {{リンク切れ|date=2013年1月|title=archive.org確認できず}}</ref>ため、競合していた[[セガゲームス|セガ]]はこれに乗じて[[マスターシステム]]を多くの国でNES以上に売り上げている。ただし世界累計での販売台数はNESに遠く及ばない<ref>{{cite web | author=Nielsen, Martin | year=1997 | title=The Nintendo Entertainment System (NES) FAQ v3.0A | format=http | work=ClassicGaming.com's Museum | url=http://web.archive.org/web/20060717151035/http://www.classicgaming.com/museum/faqs/nesfaq.shtml |accessdate=2005年1月5日 }}(ウェブアーカイブ)</ref>。
 
1990年代に入ると、16ビット機の[[メガドライブ|セガ・ジェネシス]]など機能的に優位な後発機が登場し、任天堂自身も[[Super Nintendo Entertainment System]](SNES)を発売するなど、NESは徐々に市場の主役の座を譲っていった。任天堂はNESのサポートを続け、途切れない本体への需要に応じるため1990年代前半には初代NESのハードウェアの欠点を改善した新版 [[:en:NES2|NES2]](日本における[[ファミリーコンピュータ#AV仕様ファミリーコンピュータ|AV仕様ファミコン]]に相当)を発売した。しかし1995年には、売り上げの減少と新作ゲームの欠如を受けて、ニンテンドー・オブ・アメリカ(NOA)はNESの生産を終了した。<!--日本の任天堂はその後も[[ニッチ市場]]向けに<!-- newが小文字なのでいわゆるニューファミコンを明示していないものと解釈 ->ファミコンを生産し続け、2003年10月に公式に生産中止した。←NESの項目ですから、日本の話は不要でしょう-->
 
生産終了後の数年で[[レンタルビデオ]]店や[[ガレージセール]]、[[フリーマーケット]]周辺に確立したコレクター市場でゲーム愛好家はNESを再評価した。[[エミュレーション]]の発達と併せて1990年代後半はNESにとって第二の黄金時代ともいうべきものだった。2000年以降は中古市場も枯渇し始め、ROMファイルを見つけることももはや難しくなくなった。エミュレーションへの興味の高まりと並行してNESのハードウェア改造ブームも勃興した。<!-- dedicatedはNESを生贄、改造行為を宗教儀式に喩えたものだと思いますが、訳しませんでした。代わりに勃興という語を使って大仰さを再現したつもりです。 Parallel to the rise of interest in emulation was the emergence of a dedicated NES hardware [[modding|"modding" scene]].-->マニアたちはNESを完全に別の筐体に移し変えたり、部品取りや単に面白半分で解剖したりした。コントローラは改造の格好の対象で、[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]と[[パラレルポート]]や[[ユニバーサル・シリアル・バス|USB]]を介して接続できるように改造された。乾電池と液晶画面を<!-- 原文にはLED画面とも書いてありましたが、時代的に無理があります-->加えて[[携帯ゲーム機]]に改造する者もいた。
54行目:
 
== コントローラ ==
NESの標準コントローラは、ファミコンのIコントローラと同様の A、B、スタート、セレクトの四つのボタンと[[十字キー]]が配された長方形型のものが採用された。<!--この方向キーと4つのボタンによるコントローラの構成は、1982年に発売された[[Vectrex]]の影響が伺える。-->ファミコンとは異なりIコン・IIコンの差は無く、同じ形状の物が2つ同梱。また、本体に直付けではなく、本体前面に2つある7ピンのコントローラーコネクタに接続して使用する。
 
後に発売されたNES2では日本のAV仕様ファミコンと同様、スーパーファミコンのコントローラのように「犬の骨」を思わせる形となった。
60行目:
近年、このコントローラのデザインはNESのシンボルとして認識されるようになった。任天堂は限定版[[ゲームボーイアドバンスSP]]や販売促進用商品といった最近の欧米向けの商品に、NESコントローラのデザインを模したものを発売している。
 
なお、NES ザッパー<ref>[[光線銃シリーズ|光線銃]]相当品</ref>、[[ファミリートレーナー|パワーパッド]]、[[ファミリーコンピュータ ロボット|R.O.B.]]、[[パワーグローブ]]といった周辺機器の接続にも、コントローラ用コネクタがそのまま用いられた。
 
派生品として「Nintendo Hands Free Controller」があり、これは[[障害者]]向けのコントローラーで、手や指を使わず顎や呼吸によって操作をすることが可能。希望者や病院などに安価で提供された<ref>{{Cite book|雑誌|title=[[ニンテンドードリーム]] vol254|publisher=[[徳間書店]]|page=81}}</ref>。