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たるぽ (会話 | 投稿記録)
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偶然性は、[[実存主義]]などでは、人間存在の[[不条理]]さを示すものとして理解されている。この不条理さ・無意味さは、同時に、必然的な[[本質]]の欠如を意味するものである。そのため、「人間は自由の刑に処せられている」というサルトルの言葉にあるとおり、偶然性は、[[自由]]の概念と結びつけられることになる。これに対して、[[ヘーゲル]]などの理性主義では、理念の現われとして理解される[[現実]]の必然性・有意味性が強調されている。そのため、偶然性は、あくまで一時的で無意味な[[現象]]の側に帰せられている。
 
また、[[シンクロニシティ]]の概念で、[[カール・グスタフ・ユング]]が、単なる偶然の一致とは区別される、有意味な偶然の存在を主張した。これは、同時的な相関関係を、彼のいうところの[[集合的無意識]]に由来する[[元型]]の現われとして解釈すべきケースの存在することを主張したものである。ただし、その非因果性をめぐっては、その非科学性が問題とされることも多い。
 
== 偶然についての学説 ==