「ノロウイルス」の版間の差分

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しかし、臨床の現場ではコンプロマイズドホスト(易感染宿主、免疫力の著しく低下した患者)の死因は重症下痢に起因する症例も散見されるため、重症例においては患者の電解質データなどを含め、止瀉薬の使用の是非は総合的に判断すべきである。ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)は主に小腸上皮細胞で増殖することはわかっているが、止瀉薬は主に大腸に作用する。実験室レベルではまだウイルスの大腸細胞での増殖は成功していない。このため、止瀉薬が本当に大腸でのウイルスの生存を促すかは不明である。また、ウイルスの大腸での寿命に関するデータは得られていない。
 
家庭においては、[[経口補水塩|経口補水液]]または[[スポーツドリンク]]を人肌に温めてから飲むことが推奨される。これらが無い場合は0.9%の食塩水(100 mlmLに食塩0.9gを溶かしたもので、いわゆる[[生理食塩水]]である)を調製し、人肌に温めて飲むことが推奨される。電解質を含まない湯冷まし、お茶などは水分の吸収が遅いので推奨できない。
 
=== 感染予防 ===
 
==== 衛生管理 ====
特に調理者が'''十分に手洗いすること'''、そして調理器具を衛生的に保つことが重要である。ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)は[[エンベロープ (ウイルス)|エンベロープ]]を持たないウイルスではあるが、[[逆性石鹸]]([[塩化ベンザルコニウム]])、[[エタノール|消毒用エタノール]]などが一般的な感染症対策として用いられる。<ref>[http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#14 ノロウイルスに関するQ&A] 厚生労働省</ref>また、PHpHを酸性にしたエタノールを有効成分とするアルコール除菌スプレーや手指殺菌消毒剤も効果的である。
 
また、ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)は60℃30分の加熱では感染性は失われず、85℃以上1分間以上の加熱によって感染性を失うため、特にカキなどの食品は中心部まで'''充分加熱すること'''が食中毒予防に重要である。生のカキを扱った包丁やまな板、食器などを、そのまま生野菜など生食するものに用いないよう、調理器具をよく洗浄・塩素系漂白剤による消毒をすることも大事である。
洗浄と消毒の順番については第1に'''洗浄'''(と十分なすすぎ)、第2に'''消毒'''である。この順番を逆にすると効果が弱くなってしまう。
 
厚生労働省ノロウイルス食中毒予防対策リーフレットによれば、一般家庭では吐瀉物や汚物の付いた衣類の消毒には<nowiki>''次亜塩素酸ナトリウム''</nowiki>の0.1%水溶液(1000ppm、塩素系漂白剤5%液の50倍希釈、例えば500mlPET500mL PETボトルに水500ml500mLと塩素系漂白剤5%液10ml10mLを混和)への浸漬が、また食器、カーテン、ドアノブ、スイッチ、トイレの便座表面などの消毒には0.02%水溶液(200ppm、塩素系漂白剤5%液の250倍希釈、例えば500mlPET500mL PETボトルに水500ml500mLと塩素系漂白剤5%液2ml2mLを混和)のスプレー使用が勧められている<ref>{{PDF|[http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/link01-01_leaf01.pdf ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット]}} 厚生労働省</ref>。
 
生食用カキの食品衛生法の規格基準においてノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)に関する基準は設定されていないので、「生食用」と表示された場合でも「ウイルスがいない」という保証があるわけではない。消費期限内であるか否かにかかわらず感染源となる場合もありうる。ただし、自主的に検査を行っている[[水産加工]]業者などもかなり増え、カキの生食が一律に危険というわけではない。過剰な反応に対しては[[風評被害]]という指摘もされている<ref>「[http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061217&j=0022&k=200612163399 カキ「風評被害」に悲鳴 今季の感染例ゼロ ノロウイルス食中毒]」、[[北海道新聞]]2006年12月17日。</ref>。もちろん、検査義務が法制化されているわけでも全ての業者が自主検査を行っているわけでもない。そして、自主検査におけるサンプリングの妥当性および出荷見合わせの有効性は確認されていない。よって、一律に安全なわけでもない。[[厚生労働省]]や[[保健所]]もカキの生食用販売を積極的には禁じていないがカキ等の二枚貝については充分加熱した後に食べるよう呼びかけている。