「標準語」の版間の差分

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[[明]]では[[官話方言]](北方方言)の一種である[[南京官話]]が官吏の間で標準語として使われ、欧米からは「[[マンダリン (官僚)|官僚]]の言葉」として「マンダリン」と呼ばれた。[[清]]になり首都が南京から北京に遷ると、標準語も南京官話から[[北京官話]]に代わった。[[中華民国]]が成立すると北京官話と近代[[白話]]を基に「[[国語 (中国語)|国語]]」が定められた。「国語」は[[中華人民共和国]]でも「[[普通話]]」と名を変えて引き継がれ、[[簡体字]]の導入などを経て、義務教育やメディアなどで広く使用されている。なお、普通話は北京の発音などが基になっているため、普通話のことを「北京語」と呼ぶことがあるが、普通話と北京市民が日常的に使う[[北京語]]は完全に同じではない。
 
=== 台湾の場合 ===
[[台湾]]の多数派を占める[[漢民族]]([[本省人]])は、[[台湾語]]や[[客家語]]など北京語とは異なる中国語を母語とする者が多く、また[[台湾原住民]]の間では様々な少数言語が使用されている。日本統治下の台湾島では[[日本語]]が[[公用語]]となり民族間の共通語として機能したが、[[台湾光復]]で[[中華民国]]が台湾島に上陸すると[[北京語]]をベースとする「[[国語 (中国語)|国語]]」を[[標準語]]とした。[[1980年代]]までは学校での台湾語使用を禁止したり、メディアでの台湾語の使用を制限したりしていた。そうした国策の影響により、台湾語を話せる台湾人は特に若年層で少なくなっている。