「全身性エリテマトーデス」の版間の差分

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SLEの発生頻度は女性10に対して男性が1である。また発症年齢は出産適齢期と重なる15 - 40歳が好発であるため、{{要出典|範囲=[[エストロゲン]]などの[[女性ホルモン]]の関与が疑われている|date=2016年10月}}。人種的には、アジア人・黒人が白人より多いとされる。
 
[[コクラン共同計画#システマティック・レビュー|コクラン・レビュー]]は、[[ざ瘡]](にきび)の治療で長期服薬<ref group="注">米国皮膚科学会から「抗生物質の使用期間は平均331.3日」との報告がある。第一選択肢はミノサイクリンが44.4%、ドキシサイクリンが40.5%であった。</ref>される[[ミノサイクリン]]が「10万処方あたり約53症例<ref group="注">1人平均300処方と計算すると333人中53人(約16%)が発症することになる。長期服薬の発症率は非常に高いと考えられる。</ref>」の割合で誘発すると報告した。服薬期間との強い関連性が示された<ref name="pmid23635606">{{cite journal |author= |title=Time to say goodbye to minocycline? |journal=[[:en:Drug and Therapeutics Bulletin]]. (DTB) |volume=51 |issue=5 |page=49 |date=2013-5-1 |url=http://www.bmj.com/content/347/bmj.f4536.long |doi=10.1136/dtb.2013.5.0176 |pmid=23635606}}</ref>。ミノサイクリンは、女性において[[半減期 (薬学)|最高血中濃度]]{{enlink|Cmax (pharmacology)|C<sub>max</sub>}}と[[時間曲線下面積]]{{enlink|Area under the curve (pharmacokinetics)|AUC}}が高くなる傾向がある。また、ざ瘡の有病率ピークは女性で24.4±6.6歳であり、SLEの好発年齢と重なる<ref name="differin_doctor_pdf_research">{{cite journal |authers=川島 眞、赤松浩彦、林 伸和、ほか |title=皮膚科専門医療機関における痤瘡患者実態調査 |date=2008-11 |publisher=[[ガルデルマ]]株式会社、[[塩野義製薬]]株式会社 |url=http://www.differin.jp/doctor/pdf/research.pdf |accessdate=2016-10-10}}</ref>、SLEの好発年齢と重なる
{{main|尋常性ざ瘡#議論}}
 
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==病因==
抗生物質ミノサイクリンが発症リスクを有意に高めることが分かっている<ref name="pmid23635606">{{cite journal |author= |title=Time to say goodbye to minocycline? |journal=[[:en:Drug and Therapeutics Bulletin]]. (DTB/BMJ) |volume=51 |issue=5 |page=49 |date=2013-5-1 |url=http://www.bmj.com/content/347/bmj.f4536.long |doi=10.1136/dtb.2013.5.0176 |pmid=23635606}}</ref><ref name="pmid23881992">{{cite journal |author=David Phizackerley, deputy editor, Drug and Therapeutics Bulletin. |title=Time to stop using minocycline? |journal=[[ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル]]. (BMJ) |volume=347 |page=f4536 |date=2013-7-23 |url=http://www.bmj.com/content/347/bmj.f4536.long |doi=10.1136/bmj.f4536 |pmid=23881992}}</ref><ref group="注">他の類似治療薬(例えばドキシサイクリンなど)と比較して発症リスクが有意に高いため、原因であることは間違いない。</ref>。それ以外の原因は不明である。
 
===遺伝因子===
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===環境因子===
{{要出典|範囲=過去の[[ウイルス]]感染が[[免疫]]系に影響を及ぼし、SLEの原因となるという仮説は明確に確認されていないもののサポートする証拠がいくつかある。たとえばSLE患者では一般に健常者と比較して[[EBウイルス]]抗体価が高い。また、[[トリパノソーマ]]や[[マイコプラズマ]]の感染により[[抗核抗体]]が出現する事が観察されている。これらは総じて[[分子模倣]]とされる学説である|date=2016年10月}}
 
* {{要出典|範囲=強い日光への暴露後にSLEを発症したり、SLE病勢の増悪が見られる事から、[[紫外線]]照射が免疫系に与える影響を発症原因の一つと考える説もある|date=2016年10月}}
 
* {{要出典|範囲=[[ケイ酸]]への暴露、[[喫煙]]がSLEの発症リスクを高めるとする報告がある|date=2016年10月}}
 
===最新の知見===