「前奏曲ト短調 (ラフマニノフ)」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2016年10月}}
{{Portal クラシック音楽}}
'''前奏曲{{要出典範囲|ト短調|date=2016年10月}} 作品23の5'''は、[[セルゲイ・ラフマニノフ]]の『10の前奏曲』作品23([[1903年]]完成)に含まれるピアノ独奏曲。[[1901年]]に作曲された。濃厚なロシアの民族的情緒に溢れ、今日でも広く演奏されている。ラフマニノフの技巧と非凡性を象徴した傑作である。
 
== 楽曲構造 ==
* Alla Marcia
* Poco Meno Mosso
* Tempo I (Alla Marcia)
 
作品は''Alla Marcia''の指示に従い、行進曲風のテンポで開始する。同一のリズムを刻みながら次第に雄々しさを増し、主題へ戻る。''Poco Meno Mosso''の部分に入ると、 右手が大きな和音及びオクターブを奏し、左手の大きな[[アルペジオ]]風の動きを持って、テンポを落とし美しく歌うような曲想へ発展する。その後、最初のテンポに戻るための漸加速的な推移部を経て、再び勇猛な和音を刻む再現部へと移行する。[[演奏記号#強弱記号|フォルティッシモ]]の和音連打を伴う[[コーダ (音楽)|コーダ]]を示した後、[[演奏記号#強弱記号|ピアニッシモ]]による特徴的な[[トッカータ]]風の走句をもって終結を迎える。
 
== 技術的難度 ==
ラフマニノフの作品全般に言えることであるが、大きな和音や広大なアルペジオ、急速なオクターブ連打を含むため、手の小さなピアニストにとっては難曲になり得る。要求される強弱を操ることも難しい。ラフマニノフの作品の中では比較的平易な部類に入る。
 
== 録音 ==
作曲者自身による録音が残っているが、“柔軟な音楽性”を持つこの作品では、作曲者の解釈と大きく異なるスタイルで演奏されることも多い。[[エミール・ギレリス]]が第二次世界大戦の戦線でこの前奏曲を演奏し、ソヴィエト連邦軍を支援した映像が残っている。当時のナレーターは、
: ''ギレリスの戦線での演奏は、私達にこの戦争の意味を教えてくれる。不滅の音楽だ!''
とロシア語で伝えている。