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== 企業会計用語 ==
{{see also|b:簿記/全章通覧#負債}}
「負債」([[:en:liability|liability]] ライアビリティ)は、冒頭に挙げた説明のように、おおまかに言えば、法人が将来的に他の経済主体に対して引き渡す義務のことを言うのだが、企業会計(財務会計)上の厳密な用語・概念としては、この説明だけでは不十分である。「負債」は[[財務会計]]上、[[勘定科目]]の区分のひとつとなっており、負債には、法律上の会社にとっての[[債務]]と、法律上の債務ではないが合理的な[[企業会計#期間損益計算|期間損益計算]]の観点から負債としてあらかじめ計上される項目とが含まれる。負債に分類される[[勘定科目]]のうち、法律上の債務に該当するものには、[[借入金]]や[[買掛金]]などの確定債務、[[退職給付引当金]]などの条件付債務、[[法人税等引当金]]などの金額不確定債務がある。
 
一部の[[引当金]]等は、法律上の債務には該当しないが、将来会社に経済的な負担をもたらす可能性が高いものであるため、合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される。これは例えば[[修繕引当金]]などが該当する。他に、[[価格変動準備金]]などの[[租税特別措置法]]上の各種の準備金は、しばしば[[特定引当金]]と呼ばれ、貸借対照表の負債の部に特定引当金の部を設けて記載される。