「Nintendo Entertainment System」の版間の差分

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日本語版のWikipediaだとファミリーコンピュータが別項であります。
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== 設計上の欠点 ==
[[画像:NES Cleaning Kit.JPG|thumb|right|純正クリーニングキット]]
任天堂は、NESの北米市場進出の際に[[アタリショック]]以降のゲーム機全般に対する不評を回避すべくデザインの面から競合他機種との差別化を図った。その1つが、家電である[[ビデオデッキ]]をイメージした本体前面に水平に挿入する[[ZIF]]方式のカセットスロットである。だが、このカセットスロットは新品状態では特に問題はないが、<!--Unfortunately, the ZIF connector was not truly zero insertion force.-->カセット挿入時の力加減ではピンが折れ曲がったり、抜き差しの繰り返しによって比較的早くピンが摩耗した。これはコネクターに腐食しやすい安価な[[合金]]を使用したことが原因のひとつとされ、ゲームジニーなどの非ライセンス品の使用がこの問題を更に悪化させる要因となった。また、NESのコネクタはファミコンで採用された[[エッジ・コネクタ]]に比べても[[塵]]や[[埃]]に弱く、これも接触不良の原因となった。さらに、NESに搭載された 10NESと呼ばれる海賊版対策回路がこの問題に拍車をかけた。起動時にゲームソフトが正規品かどうかを確認する 10NESの動作タイミングは非常に厳格で、接触不良によるタイミングのズレから起動されずパワーランプが明滅を繰り返すという誤作動をしばしば引き起こした。これに対してユーザーは、コネクタに息を吹きかける、ゲーム機を叩く等の行為におよび、これらの行為がカセットやゲーム機本体の摩耗や破損につながった<ref>当然、ファミリーコンピューターでもコネクタに息を吹きかけたりゲーム機を叩いたりすると故障につながる
:M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』102ページ</ref>。
 
任天堂は、接触不良への対策として1989年に NES用のクリーニングキットを発売。1993年に発売されたNES2では海賊版対策チップを搭載せず、カセットスロットも垂直挿入方式のエッジ・コネクタとした。また、ゲーム機の不具合に対応するためアメリカ中に任天堂の認可を受けた修理センターが作られた。