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'''IBM 3270'''(あいびーえむさんにーななまる、3270端末、さんにーななまるたんまつ)とは、[[IBM]][[メインフレーム]]機との[[コミュニケーション]]に使われる、[[1972年]]に生まれた[[コンピュータ]][[ターミナル]]のクラスの1つである。
 
よく知られている [[w:serial ASCII terminals|serial ASCII terminals]] と違って、3270 は、[[w:Data stream|データストリーム]] として知られる大きなデータ・ブロックの受け入れを要求することによって、[[w:input/output入出力|I/O]] の割り込みの数を最小にする。また、専用の高速コミュニケーション[[インターフェース]]を使う。
 
IBM は、何年も前に[[ターミナル]]や[[パンチカード]]の製造を止めている。しかし IBM 3270 [[プロトコル]]は、メインフレームにアクセスするいくつかのアプリケーションソフトウェアに、[[エミュレーション|エミュレート]]されて広く使い続けられている。時につれて徐々に 3270 は使われなくなってきているが、また、メインフレームで動くアプリケーションで [[World Wide Web|Web]] インターフェースを持つものが増えてきているが、いくつかのシチュエーションでは、たとえば [[w:call center|call centerコールセンター]] などでは、“グリーンスクリーン”3270 インターフェースは、いまも最も生産的で有効なインターフェースである。
 
==原理==
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さらに、“Read Modified”として知られるテクニックによって、変更を受けた(入力があった)複数のフォーマットフィールドの変更を、他のいかなるデータの転送をともなわず、1つのインプットとして読み込むことが出来る。このことは、文字割り込みドリブン (character interrupt-driven) なターミナルインターフェースに慣れているユーザーにとっては、奇異な感じがするかもしれない。けれども、大部分の Web インターフェースは、いくつかの理由から Read Modified と同様の方法となっている。また、ターミナル CPU の処理能力増強という改善も行われた。
 
最初の 3270 は、PFキー ([[w:function keyファンクションキー|Programmed Function Key]]) を持たなかった。後に 12個の、さらに 24個のPFキーと、3つの PAキー (Program Attention Key) をキーボードの上から1行目か2行目に装備した。それらのキーは押されると、“コントロールユニット”(歴史的には IBM 3274 か IBM 3174 が使われた)に I/O 割り込みを発生させ、そのキー固有のコードを実行させた。ターミネーションやページアップ、ページダウン、ヘルプなどのアプリケーションプログラムの機能が1つのキー押下で呼び出され、それによってプロセッサへのロードを減少させる。
 
このようにして、キー入力の1つ1つまでを CPU が担当することがなくなり、16MB しかメモリを持たない初期の 3033 メインフレームコンピュータは、[[CICS]] の下で、17500台 の 3270 端末をサポートした。一方、3270 は [[w:vi|viVi]] のような振る舞いは出来ない。同じ理由から、[[Lotus 1-2-3]] のメインフレームの 3279 画面への移植は成功しなかった。移植を試みた[[プログラマ]]達は、[[スプレッドシート]]のユーザーインターフェースを 3279 画面へ適合させることは出来なかった。スプレッドシートのものは“screen at a time”のものであって、“character at a time”のデバイスに馴染まなかった。これとは対照的に、IBM の [[w:OfficeVision|OfficeVision]] のオフィスソフトウェアは、3270 との連携に大きな成功を成し遂げた。なぜならそのデザインはよく理解され、また何年にもわたって、[[w:PROFS|PROFS]] カレンダーは世界中のオフィス端末のディスプレイ画面で最も使われた製品だったからである。
 
上述に言及するなら、Web(と [[w:HyperTextHypertext Transfer Protocol|HTTP]])は、3270 の方法によく似ている。端末([[ブラウザ]])はユーザーの入力と画面の表示により大きな役割・責任を与えられ、サーバー側で情報の検索や処理を行っている間、端末とホストとのやりとりについてのホスト(サーバー)側の不可を最小にする方法が同じだからである。実際、そんなに昔ではない以前、3270 端末はダム端末と比べてスマートで、プログラマブルで、インテリジェントであると理解されていた。
 
==型式==
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*3278 PS : programmable characters; able to display monochrome graphics
*3279 : color terminal, 4-color (text) or 7-color (graphics) version,
*3270 [[w:terminal emulator端末エミュレータ|terminal emulation]] を含む [[w:IBM 3270 PC|3270 PC]] と呼ばれた [[IBM PC]] のバージョンが、[[1983年]]9月にリリースされた。後に、PC/G (graphics) および PC/GX (extended graphics) が追加された。
 
== Telnet 3270 ==
'''TN3270''' は、3270 [[w:terminal emulator|terminal emulator端末エミュレータ]] に、[[TCP/IP]] ネットワークでのコミュニケーションを可能にする [[Telnet]] プロトコルの修正版である(※TCP/IP に対して、[[w:System network architecture|SNA]] がある)。最も標準的な telnet クライアントは TN3270 client の代わりとしては使用できない。両者はプロトコルとエスケープシーケンスに大きな違いを持つからである。
 
=== 知られている TN3270 Client ===