「HeLa細胞」の版間の差分

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HeLa細胞は[[倍数体|異数性]]であり、正常なヒトの染色体数 (2n=46) とは異なる、それよりも多い染色体数を持つ。その染色体数には細胞ごとのばらつきが大きく、同じ系統に由来する細胞株であっても、その中にはいろいろな染色体数を持った細胞が含まれている。例えば、代表的な[[細胞バンク]]である[[アメリカンタイプカルチャーコレクション]] ([[:en:ATCC_(company)|ATCC]]) のHeLa細胞(CCL-2株[http://www.atcc.org/common/catalog/numSearch/numResults.cfm?atccNum=CCL-2])の場合、染色体数分布は82を中心にしてばらついており、12番染色体のコピーを4つ、6番、8番、17番の染色体のコピーをそれぞれ3つ持っている。この染色体の異数化は、細胞分裂時の異常(染色体不分離)によって一旦、四倍体細胞が形成された後、それが細胞分裂を行うときに不均一化して生じることが示唆されている<ref>Shi Q, King RW. "Chromosome nondisjunction yields tetraploid rather than aneuploid cells in human cell lines." ''Nature'' 437, 1038-1042 (2005) PMID 16222248</ref>。
 
[[2013年]]にHela細胞のゲノムが解読されたが、正常細胞と比較して著しいエラーが生じていることが報告され<ref>http://www.g3journal.org/content/early/2013/03/11/g3.113.005777.full.pdf, The genomic and transcriptomic
 
landscape of a HeLa cell line
</ref>。
 
== 培養 ==