「自然放電」の版間の差分

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木部 (会話 | 投稿記録)
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==概要==
[[電池]]に蓄えられている電気の量が、電池を使用していないにもかかわらず、時間の経過と共に徐々に減る。減り方は、電池の種類や、環境によって左右される。一般に温度が高いほど減り方が早い
 
===一次電池===
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===二次電池===
[[ニッケル・カドミウム蓄電池]](ニカド電池)や[[ニッケル・水素蓄電池]]などの[[二次電池]]では、容量一杯に充電しても、時間の経過と共に徐々に電気の量が減り、取り出せる電気は少なくなる。例えば、1ヶ月で、電気の量が数十パーセント失われる事も珍しくない。そのため、充電しておいて、非常時に備えてしまっておく、という使い方には向かない。尚、非常時に備えた使い方として、平時は[[トリクル充電]]を行って満充電状態を保ち、非常時に電源を二次電池に切り替えて用を足す方法もとられるが、機器側の回路が複雑になる。
 
また、自然放電が大きいことから、流通している間に電気が大幅に失われる。そのため、一般には充電せずに出荷し、消費者が購入してから手許で充電を行って、実際の機器で使用する。
 
二次電池を使用内臓するビデオカメラやデジタルカメラ等の機器では、しばらく使わないで置くと自然放電が進み、短時間で撮影不能に陥時間が短縮される。使用前に充電時間を確保し、満充電になったのを確かめてから使用に供するなど取り扱い上の注意が必要である。
 
[[2004年]]頃より自然放電があまり起こらないように改良した[[ニッケル・水素蓄電池]]が開発・発売されている。例えば[[eneloop]]は、自然放電が少ない特徴を活かし、充電した状態で販売される。
 
なお、[[鉛蓄電池]]では、放電しすぎるとサルフェーションの発生により電極が劣化する問題([[鉛蓄電池#劣化現象|鉛蓄電池の劣化現象の項を参照]])がある。そのため、かつては[[電解液]]を抜き取った状態で流通させ、使用開始直前に電解液を注入する方法がられていたが、最近では自然放電の減少などにより、充電済みで電解液を入れて充電しまま状態で流通するものが多くなった。
 
==関連項目==