「社会学」の版間の差分

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=== 古典的理論の形成 ===
[[ファイル:Max Weber 1894.jpg|thumb|left|150px|[[マックス・ヴェーバー]]]]
実証主義の潮流のなかで始まった社会学であるが、19世紀末から20世紀にかけて、[[カール・マルクス]]、[[マックス・ウェーバー]]、[[エミール・デュルケーム]]、[[ゲオルク・ジンメル]]、[[ヴィルフレド・パレート]]らが、さまざまな立場から相次いで研究著作を発表した。その方法論、キー概念などは、かたちえながらその後の社会学に引き継がれており、この時期は、社会学の古典的理論の形成期にあたる。
 
[[ファイル:Emile_Durkheim.jpg|thumb|150px|right|[[エミール・デュルケーム]]]]
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ウェーバーは前世代の近代化論を「資本主義の精神」の理論として受け継ぎ、ジンメルは「[[社会分化]]」の理論として受け継いだ。両者は、ドイツ哲学の伝統に則り(自然科学一元論ではなく)[[新カント派]]的科学方法論に依拠し、方法論的個人主義を創始した。すなわち、ウェーバーの場合には[[理解社会学]]による行為理論を打ち立て、ジンメルの場合は、後の[[シンボリック相互作用論]]につながる[[形式社会学]]と[[生の哲学]]の視点から関係論的定式化を行ない、マクロ客観主義の限界を乗り越える方向へ進んだのである。
 
こうした、実証主義の伝統を引き継いだデュルケムの[[方法論的集合主義]](社会実在論=[[社会的事実]])と、主にウェーバーによる[[方法論的個人主義]](社会唯名論)との対立は、後に、「社会システムの社会学」([[マクロ社会学]])と「社会的行為の社会学」([[ミクロ社会学]])といったかたちでして引き継がれることになった。また、社会学の認識については、[[価値自由]]のルールにのっとったものであるべきか、それとも「[[精神科学]]」の伝統に準拠した[[人文学]]的性格のものであるべきかという、実証主義と反実証主義の対立が生まれたが、これも後に、たとえば、[[批判理論]]と[[構造主義的マルクス主義]]のアプローチといったかたちでして繰り返されることになった。
 
=== シカゴ学派の誕生 ===