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{{wikispecies|Vigna angularis var. nipponensis}}
'''ヤブツルアズキ'''(藪蔓小豆、[[学名]]:{{Snamei|Vigna angularis}} var. {{Snamei|nipponensis}})は、[[マメ科]][[ササゲ属]]の[[つる性]]の[[一年草]]<ref name="Hayashi" /><ref name="Makino" /><ref name="Ohash">『改訂新版 日本の野生植物2』p.303</ref>。
[[アズキ]]は本変種の分類上の基本種(基準変種)になるが、系統的には本変種から東アジアで栽培化されたものと考えられている<ref name="Ohash" />。
== 特徴 ==
[[茎]]は長さ3m以上になり、つるになって他にからみつき、全草に黄褐色の開出する粗い長毛が生える。[[葉]]は互生し、長い[[葉柄]]のある3出複葉で、頂小葉は側小葉より大きい。小葉は狭卵形から卵形で、長さ3-10cm、幅2-8cmになり、縁は全縁か浅く3裂し、先端は急に鋭くとがり、基部は鈍形で短い葉柄がある。葉の両面に黄褐色の長毛が生える。葉柄の基部に[[托葉]]があり、狭卵状長楕円形で長さ7-10mmになり、粗い毛が密生する<ref name="Hayashi" /><ref name="Makino" /><ref name="Ohash" />。
花期は8-10月。葉腋から花序柄を出し[[総状花序]]の変形である偽総状花序をつけ、2-10個の[[花]]をつける。[[萼]]は4裂する。小苞葉は萼より長い。[[花冠]]は黄色で、長さ幅ともに15-18mmになる。旗弁は左右非相称で、竜骨弁は2枚が合着して2分の1から4分の3回転し、右側の翼弁は竜骨弁を抱き、左側の翼弁は左側に突き出た竜骨弁の距にかぶさる。[[雄蕊]]10個と[[雌蕊]]1個は竜骨弁の中にあり、同様に曲がる。竜骨弁の先端は嘴(くちばし)状に伸長する。[[果実]]は線形の[[豆果]]で垂れ下がり、無毛、長さ4-9cm、幅約4cmになり、6-14個の[[種子]]を入れ、緑色から黒緑褐色に熟し裂開する。種子は短円柱形または長楕円形で、長さ3-5.5mm、幅2-4mm、厚さ2-3.5mmになり、
== 分布と生育環境 ==
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