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こうした贋造は無関係な人物による執筆の場合に問題となるのであって、縁のある人物が一部を加筆するといったケースなどは、普通贋作や偽書とは呼ばない。『[[源氏物語]]』は一部の巻が[[紫式部]]以外による執筆を疑われているものの、こうした場合は贋作とは呼ばないのが常である、[[シャーロック・ホームズシリーズ]]の『[[指名手配の男]]』のような変則的なケースもある。
 
また、名義をはじめとする著者の属性に虚偽を含もうと、同一人物によって書かれたと見なされていれば、普通贋作や偽書などとは呼ばれない。例えば、[[ウィリアム・シェイクスピア|シェークスピア]]は古くから[[シェイクスピア別人説|別人説]]も唱えられているが、そうした立場からでも、偽書と呼ぶことはない([[ウィリアム・ヘンリー・アイアランド]]の『[[ヴォーティガンとロウィーナ]]』のような作品は[[アイアランド贋作事件|シェイクスピアの贋作]]と見なされる)。文学の場合、大きく時代を遡れば、[[アイソポス]](イソップ)や[[ホメロス]]など著者の同一性自体が揺らいでいても偽書・贋作論議の埒外に置かれているケースもある。
 
*[[ガルガンチュワとパンタグリュエル]]の「第五之書」「第六之書」