「時刻系」の版間の差分

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地球時の記述を整理
m (地球時の記述を整理)
 
=== 国際原子時(TAI) ===
'''[[国際原子時]]'''('''TAI''')はUTCを含む他の時刻基準の計算の基となる基礎的な国際時刻基準である。地球表面([[ジオイド]]面)上の[[秒#固有時と座標時|座標時]]の実現と位置付けられる。TAIは[[国際度量衡局]](BIPM)によって維持されており、環境的・[[相対性理論|相対論]]的効果を補正された世界中の数多くの[[原子時計]]の入力を合成して作られている。また複数の原子時計の値を較正せず、単に平均して得られる[[原子時]]を[[自由原子時]](EAL)と呼ぶ。
 
=== 世界時(UT) ===
 
=== 地球時(TT) ===
'''[[地球時]]'''('''TT'''、[[:en:Terrestrial Time|Terrestrial Time]])は、1991年まで地球力学時('''TDT'''、[[:en:Terrestrial Time#History]])と呼ばれていた時刻系を再定義したものである。地球時(TT)は現在は[[地球]]表面(正確には[[ジオイド]]表面上)での[[秒#固有時と座標時|座標時]]である。り、TT = TAI + 32.184秒(正確に)である[http://aa.usno.navy.mil/faq/docs/TT.php]。ここでTAIは[[国際原子時]]である。[[天文学]]で用いられる[[元期]][[J2000.0]]は、[[ユリウス日]]で2451 545.0 TT、又は 2000年1月1日12h TTである。この元期J2000.0は、[[国際原子時]]では2000年1月1日11:59:27.816 TAI、[[協定世界時]]では2000年1月1日11:58:55.816 UTC と換算される。
 
地球時(TT)は、1991年まで使われていた地球力学時('''TDT'''、[[:en:Terrestrial Time#History]])を再定義したものである。
 
=== 太陽系力学時(TDB) ===
'''[[太陽系力学時]]'''('''TDB'''、[[:en:Barycentric Dynamical Time|Barycentric Dynamical Time]])は[[地球力学時]](TDT)(TT)と同様の時刻系だが、原点を太陽系重心に移すための[[相対論]]的補正を含んでいる。太陽系力学時(TDB)は[[地球時]](TT)に対して周期的項のみ異なっている。この差は最大でも10ミリ秒程度で、多くの用途では無視できる。[[1991年]]に、時空座標の間の関係を明確にするために異なる[[秒#固有時と座標時|座標時]]に基づく新たな2つの時刻系(地心座標時(TCG)と太陽系座標時(TCB))が導入された。
 
=== 地心座標時(TCG) ===
'''[[地心座標時]]'''('''TCG'''、[[:en:Geocentric Coordinate Time|Geocentric Coordinate Time]])は地球の重心に空間座標の原点を持つ[[秒#固有時と座標時|座標時]]である。TCGはTTと以下の式で線形に結び付いている。
:TCG - TT = <var>L<sub>G</sub></var> × ([[JD]] - 2443 144.500 3725)× 86 400秒
::ここでスケール差 <var>L<sub>G</sub></var> = 6.969 290 134 ×10<sup>-10</sup>(正確に)と定義されている。
 
=== 太陽系座標時(TCB) ===
'''[[太陽系座標時]]'''('''TCB'''、[[:en:Barycentric Coordinate Time|Barycentric Coordinate Time]])は太陽系重心に空間座標の原点を持つ[[秒#固有時と座標時|座標時]]である。TCBはTTと歩度や他の周期項が異なっている。周期項を無視し、長い期間にわたって平均すると両者は以下の関係にある。
:TCB-TT=<var>L<sub>B</sub></var>*(JD -2443 144.5)*86 400秒
::IAUによるスケール差<var>L<sub>B</sub></var>の最も良い評価値は1.550 519 767 72 ×10<sup>-8</sup>である。